第27話 メタメタメタ回
「なぁ、大丈夫か?」
学校に着いて数時間。俺は普通に休み時間に自分の席にいただけだ。
「お前の普通は誰かに近付くだろ」
「…勝手に心の中を読まないでくれ」
そう言いながら隣にいる颯天の方を見た。
「もしかして例の件か?」
「遠からずも近からず、だな。それよりも今は疲れたから寝てたいんだよ」
「お前のは倒れてたんだよ」
「細かい事はいいんだよ。それで?お前から話してくるってことは何かあるんだよな?」
「栞ちゃんがお前のような汚物を見てることだよ」
「さらっと酷いこと言うなよ。傷ついちゃうぞ」
「お前の可愛いアピールはいらん。さっさと話してくれ」
「話すも何も、俺が最近花音と一緒に帰ってるのを不審にでも思ってるんじゃないか?」
「お前………一緒に帰ってるのなんて初耳だぞ!」
「あ………すまん。半年くらいたってて忘れてた」
「なんだ?今日はメタ回か?」
「なんだ?メタって」
「そんなの自分で考えろよ!主人公だろ!」
「なんだ?主人公って」
「あぁもういいよ。授業始まるから行くわ」
「OK。じゃあな」
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