第13話 仮眠後

「やっと起きた?」

と優しい声が聞こえてきた。

「あれっ

いつからなにしてたんだ?」

俺は周りを確認すると、

すぐに理解ができた。

「俺は、寝てたのか。」

俺はソファーの上で横になっていて、

上にはタオルケットがかけられていた。

「どれくらい眠ってたんだ?」

「う~~ん 三十分くらいかな?下手だけど色々料理を作れたから。」

と、エプロン姿で最後の盛り付けをしていた花音が出てきた。

「色々と悪いな。今回の件も俺のトラブルだし、料理作ってもらったり。」

「いやいやぜんぜん大丈夫だよ。不恰好だけど、料理が出来ない訳じゃないし、ストーカーは犯人が大体分かってるから不安って訳でもないから。」

と、彼女は言うが、必死にカバーをしようとしてるのが伝わってくる。

「ありがとうな。」

と、感謝の気持ちを伝えると、今日一番の笑顔で頷いた。

料理は所々焦げていて、少し苦かった。

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