第13話 仮眠後
「やっと起きた?」
と優しい声が聞こえてきた。
「あれっ
いつからなにしてたんだ?」
俺は周りを確認すると、
すぐに理解ができた。
「俺は、寝てたのか。」
俺はソファーの上で横になっていて、
上にはタオルケットがかけられていた。
「どれくらい眠ってたんだ?」
「う~~ん 三十分くらいかな?下手だけど色々料理を作れたから。」
と、エプロン姿で最後の盛り付けをしていた花音が出てきた。
「色々と悪いな。今回の件も俺のトラブルだし、料理作ってもらったり。」
「いやいやぜんぜん大丈夫だよ。不恰好だけど、料理が出来ない訳じゃないし、ストーカーは犯人が大体分かってるから不安って訳でもないから。」
と、彼女は言うが、必死にカバーをしようとしてるのが伝わってくる。
「ありがとうな。」
と、感謝の気持ちを伝えると、今日一番の笑顔で頷いた。
料理は所々焦げていて、少し苦かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます