AIと俺が書く短編集。(更新中)
モトセ。
人生はクソゲー。
時計台の下で待ち合わせ。
10分ほど待ってから彼女の透華はやってきた。「ごめんなさい、待たせてしまったかしら」
「ううん、今来たとこだよ」
定番のやりとりを済ませて歩き出す。
「今日はどこにいくの?」
「んー……特に決めてないけど、とりあえず色々見て回ろうよ」「そうね。じゃあまずは……」
そんな感じで適当にぶらつく僕ら。
ゲーセンに行ったり服屋に入ったり。
まぁ普通にデートっぽい事をした。
そして夕方になり、そろそろ帰ろうかという時。
ピンク色に光るネオン街を通った。すると透華が僕の腕を引っ張った。
「ねぇ……あのホテルに行ってみましょうよ」
「えっ?いやでも僕達まだ高校生だし……」
「大丈夫よ。ちゃんとした場所だから。それにもうすぐ卒業じゃない」
確かにそうだが……。
「ほら行きましょう!」
半ば強引に引っ張られていく。
部屋に入り、ドアの鍵をかけた瞬間に彼女はキスしてきた。
「んむぅ!?」いきなり舌を入れてきた。
そのままベッドに押し倒される。
数分後、ようやく口を離してくれた。
「ぷはっ!ちょっと急すぎだって」
「いいじゃない別に。私達は恋人なんだし」
「それはそうだけどさ……」
今度は首筋に吸い付いてくる。
チクッとして少し痛かった。
「あっ……跡つけちゃダメだよ」「分かってるわよ。見えるところには付けないわ」
と言って胸元に跡をつけられた。
そのあとも色々なところを舐められたりした。
そして行為が終わった後、「ねぇ……またこういう事してもいいかな?」と聞いてみた。
すると彼女は笑って言った。
「もちろんよ。私はあなたが好きなんだもの」
僕はその時思った。ああやっぱり彼女には勝てないと。
そして体を重ね合おうとした次の瞬間、突然動けなくなった。身体が硬直して一ミリも動くことができない。「な……なんで……体が動かないんだ……」
必死にもがくが、全く動かせない。それどころか意識まで遠のき始めた。
(くそっ……一体何が起こってるんだよ……)
薄れゆく意識の中、透華の声だけが聞こえた気がした。
「この度はゲーム『人生』をプレイしていただき、誠にありがとうございます。」
嫌な予感がした。透華のようで透華ではないその声は淡々と話し続ける。
「この続きをプレイする場合はDLCである『人生〜本番Special〜』をご購入ください。」
「・・・。」
俺は全力で台パンした後、ゴーグルを外しため息をついた。
「このゲーム、くそだわ。○ね。」
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