第24話 スサノウノオロチタイジ
「寝ぼけたこと言ってんじゃぁ、、
ねええええ!!!!」
黒龍がブラディに突っ込む。
「大口開けてきやがったな、トカゲ野郎…。
喰らえ…!!」
ガゥン!!!
バレットは銃の口から飛び出して竜の口を目掛け突撃し、喉の奥に消えた。
「痛くも痒くもねえんだよおお!!!」
竜はブラディに向けて舵を切った。
「へえ…。じゃあ、俺は何人に見える…?」
「らんだとぉ?!んん!?!?」
黒竜の目には不敵に笑うブラディ、するとその横に不気味に笑うブラディが現れ、間髪入れずにその横に大笑いするブラディが顕現し、その横に自嘲気味に笑うブラディが、その横に、、
「なんらぁぁ⁈これえええ⁈⁈」
バランスを崩した竜はスラムの街に墜落した。
どゴォォォォォォオお!!!
「ヒィック、、ウイイイィック、、
なんだぁおかしいぞおおおお、、。」
「種明かしだ、クソトカゲ…。お前はカオス酔いをしたのさ…。10日は起きてこれない量の
カオスをな…!」
黒いハットの中に揺れる金髪とつり上がった
目がトリックのベールを剥ぎ始めた。
「カオスウウウ⁈そんなモン影にいくらでもはいってるらろぉぉ⁈おれが酔っ払うわけらいいい!!」
明らかに千鳥足でヨタヨタと歩いては、ドシンと地に転がる龍は何故かコミカルで可愛いなとカゲルは思った。
「通常は酔わないだろうな…。だがバレットにはカオスを濃縮させたアメーバをぶち込んだ…。それがお前の内蔵に入り、一気に増殖したのた…。」
「ぐぞおおおお!!!うごけねえええ!!」
「よっぱらったのじゃあ~。」
「こんなのはじめてなのだぁ〜。」
のたうち回る竜にカゲルが近づく。
カツ、カツ、
「でめええ、ヒィック、、、お前の剣はもう、
きかねええんだよぉ、、ウィック、、。」
吠える2号に近づくカゲル。
「ブラディ、、俺の剣を撃て!!」
「ほほう…。考えたなカゲル…。だがバレットで時を駆けるのは物質一つにつき一度きりだぞ…。」
「構わない!!撃て!!」
カゲルの眼光は鋭く暗く、その影を追えば足下までそして根を張り深層真理までつづくような
目であった。
「わかったぜ…。相棒…!!」
ガゥン!!!!
クロックバレットがシッコクノツカイの平地に
命中した。
ピキ
ヒビがはいり
パリイイイイン
影の剣は割れた。
割れた剣は角張りを失い心臓の形となり
ドクドクと脈を打ち始めた。
ドクンッ
「カゲルサン、、。シッコクノツカイのレベルが3に上がりました、、。竜の装甲は楽に破壊可能。加えて、特殊技、陰のミカヅチが使用可能になりました。」
影の心臓が脈打ち脳に電気信号を送ってきた。
そして、アナウンスを終えた剣は一気にレベル3の姿へと変形を遂げた。
雷状の平地、柄にはスサノウノミコトが描かれいる。
「竜くん、、。八岐大蛇の伝説を知ってるかい?」
語りかけるカゲル。竜は酩酊状態だ。
「二番煎じのキミは歴史には残らないだろうね、、!!!」
ジャキッ
ザァァァァン!!!
「痛いのじゃ〜!!」
6号の首は歴史のリメイクのように切り落とされた。
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