いびつな天使、或いはあいまいな死神

白と黒、いずれの色もその身に帯び

己が色も未だ定まらぬまま

富も名声も何一つ求めることなく

ただ善き者であることのみを望む

人を救うには人の醜さに憤り

人を裁くには人の弱さを慈しむ

天使と呼ぶにはいびつに尖り

死神と呼ぶにはあいまいに脆い

それでも君が世の闇に迷う時

信念は光となりて道を照らすだろう

願わくばこの清廉な魂が

人の欲に喰らわるることなかれ

今ここに戦乱の炎の中を征く

君の行く末に幸いあれ

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