【二】敵は本能寺にあり
おはようございます、沙崎あやしです。
いつも応援ありがとうございます。拙作「青い光のエルツ」頑張って更新中です。どうぞ宜しくお願いいたします(定期宣伝。
私が以前「小説家になろう」で小説投稿していたのは大体十年前なのですが、その頃に比べると世の中もいろいろと変わりました。小説投稿界隈だけでも、いまや男塾三号生筆頭!に如くブイブイ言わせている「小説家になろう」も、その界隈では有名でも世間様的にはそこまで認知された存在ではありませんでした(なろう文学と言われるのはもうちょっと経ってからでしょうか)。
当時だと、ケータイ小説がかなり著名な存在だったかと思います。ガラケで短編メインの小説ですね。結構ニュースにもなったりしたので、当時若者だった方であれば読まれた方も多かったのではないでしょうか。
タイトルが異様に長くなるのも、もうちょっと最近の話だと記憶しています。当時からその兆候はありましたが……。
今更ではありますが、タイトルの長文化は「タイトル=事実上のあらすじ」というものを目指す、つまり「読者に出来るだけ早い段階で読む気になってもらう」為の努力の結果であろうかと思います。投稿小説界隈だけでも大量の作品が発表されるご時世です。読者としては出来るだけ自分の嗜好に沿った作品を読みたいし、またそれだけの選択の余地もある。
しかも読者は「忙しい」。可能な限り短時間でより自分にとって面白いものをチョイスする必要に迫られている訳です。昔は「ちょっと冒頭を読んでみてようか」な感じだったのが、今はそんな悠長なことを言っている時代ではないんですね。ちょっとおじいちゃん、朝ご飯食べたでしょ(謎。
もはやタイトルを読む暇すら惜しい訳です。
皆様も忙しいんじゃないでしょうか?
世はまさに大量販時代。今や娯楽には事欠かない時代です。いつでもどこでも楽しめて、しかも基本無料! 小説家になろうやカクヨムと一緒です。基本無料!(※但し有料コンテンツはあります)
そうですね。筆頭なのはスマホゲームです。
私も八本ぐらいインストールしてあります。遊んでいるのは三本ぐらいで、残りはログインボーナスをぽちぽちと……。
最近インスコしたのは勝利の女神NIKKEです。背中で語るナントカカントカという売り文句しているんですが、実際語っているのはお尻だろ、計ったなシャア!という素晴らしいゲームです(※個人の感想です)。
これがシナリオが面白いんですよね。最近は冒頭でフックの強い展開を入れるのが定石ですが、もちろんこの作品も冒頭からやってくれてます。一言で言うとシナリオライターに人の心が無い(※褒め言葉)。
あとはシナリオで高評価なのはFGO。こちらはメインライターを筆頭に、著名な小説家・ライターを取り揃えているのだから大人げがありません(※褒め言葉)。アベンジャーズか。
あとはツイッターをはじめとするSNSですね。
こちらはシナリオという訳ではありませんが、知人友人との交流という目的の他に、何か楽しいこと無いかなーと思って見ている方は多いんじゃないでしょうか。これも娯楽の一形態ではあると思います。
今や投稿小説サイトの競争相手は漫画や映画より、スマホゲームやSNSといったものの方が近いんじゃないかと思う今日この頃です。読者、ユーザの時間をいただいて読んで貰う観点からしても、こういった娯楽勢との競争は必須なのですな……目眩がしてきました。
そんな大御所勢と争う気はなくても同じプラットホーム上に載っている以上、その戦争に巻き込まれていると言えなくもありません。読者にとってはプロアマ関係ないですからね。楽しませてくれるのが正義です。私のような底辺作家であれば、ア・バオ・ア・クーの戦場にボールで出掛けていく様なものです。ヒドイ。
例えばリアル書店ですと小説などはブック置き、背表紙だけが見える状態で置かれるのが普通です(新刊や大御所様であれば平置きされるでしょうが……)。そういった場合、タイトルだけで読者の興味を引ければ、非常に強いです。
昔からなんといいますが、作品を象徴する様な短文をタイトルにするケースが普通でした。羅生門とか吸血鬼ハンターDとか涼宮ハルヒの憂鬱とかですね。読者はタイトルから内容を想像しながら、小説を読み始める訳です。
長文系タイトルは、タイトルに粗筋をぶち込むという点でコロンブスの卵だったと思います。正しくなろう的展開ですね。そしてそれは、この娯楽が溢れていて、どれが自分に合った作品なのかをチョイスするのにコストがかかるという時代にとっては一つの最適解だったのでしょう。
今後はどうなるでしょうか?
やはりタイトルが一番最初に読者にアピールする場になる以上、長文タイトルには一定の需要があると思われます。
カクヨムにおいては、作者が読者にアピールする場は「タイトル」「著者名」「キャッチコピー」「あらすじ」だけなので、ここで勝負するしかないのが実情です。これは他の小説投稿サイトや実際のリアル出版小説でも大きく変わらないかと思います。
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