第21話 お手伝い
――お昼休み――
現在、僕は体育倉庫の中でお弁当を食べていた。
僕は静かな場所が大好きだ。教室のような騒がしい場所は落ち着かない……。
だから、この静かな体育倉庫の中でいつもお昼ご飯を食べているのだ。
ちなみに、このお弁当は朱理が作ってくれたんだ。いつも早起きして、僕の分のお弁当を作っているらしい。
ほんと、僕の彼女は天使だなぁ。
「どう? 美味しい?」
「ああ、マジで美味しいよ。いつもありがとうな」
「ふふ、どういたしまして」
僕の言葉に朱理は「えへへ」と蕩けた笑顔を咲かせる。
その笑顔を見て、ドキドキと心臓が踊り狂う。
「ほんと、朱理は可愛いな」
「ふぇっ!?」
そう褒めると、朱理の顔は沸騰するほど赤くなる。
驚きすぎて、魚のように口をパクパクしていた。
「きゅ、急になに……?」
「思ったことを口にしただけだよ」
「っ……そ、そっか」
朱理の顔は更に赤くなる。
耳と首まで真っ赤だ。
「祐二くんもカッコいいよ……?」
「ははっ、お世辞でも嬉しいよ」
「もうっ、お世辞じゃないよ。祐二くんは本当にカッコいいよ?」
「そ、そうか……?」
「うんっ、そうだよっ。クラスの女の子も祐二くんのこと『かっこいい』って言ってたよ?」
「……」
僕はイケメンなのか。なんか嬉しいなぁ。
「けど不安だなぁ……」
朱理の言葉に僕は小首をかしげる。
「何が不安なんだ?」
「祐二くん凄くカッコいいから浮気しそうだな、と思って」
朱理の言葉に僕は思わず目を丸くする。
浮気だと? こいつは何言ってんだ?
僕は「はぁ……」と深いため息を吐いてから口を開いた。
「浮気なんかするわけないだろ?」
「ほんと……?」
「ああ、本当だ」
「じゃあスマホ見せてくれる?」
僕は「は……?」と間抜けな声を漏らす。
「なんでスマホ?」
「祐二くんが浮気してないかチェックしますっ。だからスマホ見せて」
「それは……ちょっと困ります……」
「ん? なんで困るの?」
「それはその……」
朱理の問いに僕は黙り込む。
昨日、僕はスマホでエロ動画を視聴した。まだその履歴が残っている。
それを見られたら一巻の終わりだ。
シークレットウィンドウで視聴すればよかった……。
黙り込んでいる僕を見て、朱理は絶望に染まった表情を浮かべる。
「もしかして、浮気してるの……?」
僕は慌てて口を開いた。
「ち、違うっ!? 浮気なんかしてないよ!?」
「じゃあなんでスマホ見せてくれないの?」
「えーっと、その……男の子は定期的に溜まったモノを発散しないとダメなんですよ。だからその……あはっ、あははっ」
僕はそう言って苦笑いを浮かべると、朱理は目を丸くする。
けどすぐに彼女は小悪魔のような笑みを浮かべる。
「あぁ〜、そういうことか♪ 祐二くんもエッチなことに興味津々なんだね」
「ま、まぁな……」
「そういうエッチな動画見ながら一人でアレするの?」
「は、はい……見ながらアレをします」
「……ふーん、祐二くんもオっ――1人でそういうことするんだね……」
「……」
「……」
僕も朱理も喋らなくなり、体育館倉庫の中に静かな空気が流れる。物音ひとつしない。
気まずいなぁ……。
しばらくして朱理が口を開いた。
「触りたい……?」
「え……?」
「アタシのおっぱい触りたい……?」
「え……? はっ!?」
朱理の甘い言葉に僕は変な声を出してしまう。
こ、コイツは何言ってんだ……?
「きゅ、急になんだよ……?」
「祐二くんいつもアタシのおっぱい見てるから触りたいのかな、と思って。違った?」
「そ、そりゃ触りたいけど……」
僕はチラッと朱理の胸に視線を移す。
ま、マジでデカいなぁ……。
これ何カップなんだろう?
豊満な果実を見て、ゴクリと息を飲む。
「触っていいんだよ……?」
「ま、マジで?」
「うん、祐二くんならいいよ……好きにして」
朱理の甘い魅惑に僕の理性は消滅する。
もうダメだ、我慢できないっ。
我慢できなくなった僕は、前から気になっていた朱理の胸に手を伸ばす。
5本の指が豊満な胸に沈み込む。
それと同時にマシュマロのような柔らかい感触が脳に伝達される。
なんだこれは……。
未知の感触に驚きを隠せなかった。
これが女の子の胸か。
「どうかな……?」
「えーっと、その……最高ですっ」
「ほんと……? 変じゃない?」
「ううん、全然変じゃないよ」
「そっか……」
僕の言葉に朱理は安堵の胸を撫で下ろす。
安心している様子だった。
ちょっと手に力を入れると、ムニュッとデカメロンの形が変わる。
このおっぱい、マジで柔らかいなぁ……。
豊満な胸を堪能する度に、朱理は「んっ……」と甘美な吐息を漏らす。
ふと豊満な胸から朱理の顔に視線を戻すと、彼女と目が合った。
朱理の顔は火照っており、周囲にセクシーなオーラを解き放っていた。
今の朱理はアニメや漫画に登場するサキュバスにそっくりだ。
「あ、あの……祐二くん」
「どうした……?」
「その……硬いのが当たってるんだけど」
「え? あぁっ!? ……す、すまんっ」
「……べ、別に謝らなくていいよ。それより、大丈夫なの? 凄く苦しそうだけど?」
「ああ、大丈夫だよ」
「本当に? 無理してない……?」
「正直に言うと……ちょっとだけ苦しいかなぁ」
「そっか、やっぱり苦しいんだね。……アタシがアレのお手伝いしてあげようか?」
朱理の提案に「は……?」と声を漏らす。
アレのお手伝いだと……?
それって……。
「いいのか……?」
僕の問いに朱理はコクリと恥ずかしそうに頷く。
彼女の顔は湯気が出るほど熱くなっていた。目の奥はピンク色に染まっている。
「けど……ここは学校だぞ?」
「たぶん、大丈夫だと思うよ……?」
この体育館倉庫を利用する生徒は少ない。たぶん、大丈夫だろう。
「じゃあお願いするよ……」
「うん、任せてっ……」
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