シーズンオフ:閑話するのか休題するのか、それが問題だ(4)
第44湯 2022カクヨムコン8の振り返り
山とか絶壁を命綱なしでよじ登ったりするクライミングスタイルの『フリーソロ』というドキュメンタリー映画があるんですけど、観てるだけで「ヒェッ」となれるのでおススメです。
相変わらず関係あるのか、ないのか、わからない映画紹介から始めてみました。
笹慎です。
デスゲームも終わり、カクヨムコン8の最終発表から約一カ月くらい経ち、いい加減、一区切りに振り返りしておくかと思い立ちました。
私はさる2022年10月25日からカクヨムを始めました。
始めた理由は、このワナビ温泉の第1話を読んでいただいた方が早いと思うんですけど、わりと小さい頃から自分の中だけのストーリーみたいなものが色々あって空想していたものを外に発表せずにこのまま死ぬんかなぁって思ったことも大きいです。
仕事も完全に閑職に追いやられてて、それまでにも十数年に及ぶ色々なことで、プライドも自信もボロボロでした。
で、小説を書くようになって八カ月。徐々に徐々に反応が増えてきて、嬉しい感想もいただけたりして、今一番人生で充実している気がします。
その充実な生活をおくれているのは、やはりカクヨムコン8を死ぬ気で駆け抜けたお陰だなと思うんですね。
初めてのカクヨムコンだからこそ、怖いもの知らずに挑めた最大魔境、異世界ファンタジー部門。
期間中とても苦しかったですが、ブラバされずに読まれる工夫やいかに☆評価につなげていくか、周りのライバルたちの貪欲でアグレッシブな姿勢、カクヨムのサイト仕様の理解など、短期間で一気に押し上げてもらえました。
よく「始めてまだ数カ月です」という話をすると驚かれますが、それは異世界ファンタジー部門で戦い抜いたお陰だと思います。進撃の巨人のアレです。「面構えが違う」ってやつです(苦笑)
短編部門でも色んなテイストの作品を書いて読んでもらえましたし、短編では時々上位に名前載っていたりしたので、名前を知ってもらえる機会になったと思います。
と、いうわけで、受賞には掠りもしませんでしたが、長編も短編もほぼほぼ読者選考を通過できるだけの星や作品フォローをゲットできるテクニックやアグレッシブさを得れたのは良い経験でした。
ここまでが私の初めてのカクヨムコン感想文です。ここから下は、受賞作品を見て感じた見解でも。
いわゆる三大魔境である異世界ファンタジー部門、現代ファンタジー部門、ラブコメ部門に限った話をすれば、星四桁以上でなければ、土俵にも上がれなかったという印象です。
そもそも各レーベル独自に巨額の費用を投じて公募をやっているわけで、カクヨムコンで出会いたいのは「公募では取り逃してしまいがちな作品」という印象を受けました。
つまり「編集者目線では追いきれない読者の好む最新の流行」みたいなところですね。
だから、プロによる宣伝も可愛い絵柄もなくても、まずは星四桁ぶち抜けるようなポテンシャルを持った作品というのが最低条件だったのではないかと。それも書き手からの評価ではなく、圧倒的な読み専さんからの支持がある作品。
正直、「年収400万円以上」限定のお見合いパーティーに行って、お目当ての方から「希望は年収1000万円以上です」って言われた感覚に近いですね。
どんなに自分の中身に自信があっても、「あ、すいません」ってなりました(苦笑)
年収1000万円以上で中身も良い人が選ばれるのと同様に、受賞作品も「星四桁獲得余裕」かつ「商業ラインに達してる」という作品だったと感じます。
星四桁って本当にすごいです。いまだ自分の作品が星四桁獲得できるビジョン浮かばないです。中身は本当に良い子だと思うんですけどね(笑)
↓そんな年収400万円くらいで、性格の良い作品はこちら↓
『ショコラティエ・クエスト』
https://kakuyomu.jp/works/16817330649833015093
次に、短編部門。発表直後の近況ノートでも少し触れましたが、長編とはうって変わって短編は『文学的』作品が受賞してました。
一般文芸目指してる人は、完結済の10万字程度の長編を揃えつつ、カクヨムコン短編で受賞目指すのが一番良い戦法かなと感じますね。
おそらくですが、短編の出来が良ければ、長編も編集部見てくれる確率高いと思うんすよ。たぶんですけど。
なお、私のライトすぎる笑える短編たちは掠りもしませんでした。悲しみ~。面白いと思うんだけどなぁ。などと愚痴りつつ。
今年のカクヨムコン9に参加するかまだ迷い中ですが、参加するなら今年の「エンタメ総合」部門に近いところかなと思います。
私の場合、どのジャンルで書こうと、あんまり星の獲得率変わらないので、今年は戦いやすいところで頑張ろうかなみたいな。
いやぁ、魔境はねぇ。頑張って頑張って星獲得して、ようやく足切りギリギリの作品が挑むところじゃないっすねぇ。ハハッ。
そもそもが公募向け作品って言われがちな私の作品群ですから、今年は公募に挑戦していきたいですね。まだ出してないんですけど、狙ってる新人賞があって、そこ目指してます。
それにカクヨムコンよりももっと小さめのコンテストのが頑張りがいがありそうだな~と思いつつ、とはいえ、カクヨムコンはお祭りですからね。結局、参加しちゃうだろうなぁ。
そんな感じに、カクヨムコン8の振り返り感想回でございました。
また次の湯で!
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普段は、公募やコンテスト応募を中心に作品を書いてますので、気になったものありましたら読んでくださると嬉しいです。
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