①イリガライザー

佐口木座九

プロット

◯参考作品


なし




◯世界観

文明は現代に近いです。科学は今よりも少し発展しています。

マフィア、悪徳企業等が政府も手が出せないほど力を持っています。

政府自体も腐敗が進み賄賂が横行。

一般人は知りませんが、裏では各勢力に怪人が存在しています。

怪人は人の形態のあるものと怪物そのものの姿しかないものと個体によります。

怪人がボスの組織から怪人を下っ端として使う組織など形は様々です。

怪人だから悪というわけでなく、純粋な人間の悪人も跳梁跋扈しています。

また、怪人に対抗するヒーローは怪人に比べ少ないですが存在しています。

ヒーローは各々超能力を所持しています。

個人で動くものから、少数ながら組織だって動くヒーローまでいます。

しかし、世界全体が腐敗しているので焼け石に水状態なのが現在の状況です。




◯主要キャラクター

・主人公 テラ

スラムで生まれ、親の顔は知らない。

運も悪く、要領も悪いため理不尽な目にあってばかり生きている。

そのため、自分にも世界にも絶望し失望しながら日々を生きている。

怪人でもヒーローでもない。

ただの人間であり、ただの人間としても標準以下のスペックしか持っていない。

臆病な小心者。

しかし、物語中にある死にかけの怪人と出会い運命が変わり、怪人としての力を手に入れる。

そこから成り上がりを目指し、自分の組織を立ち上げることになる。最終的に本人の意思でもあるが出会った怪人やヒロインとなるアクティから押されたこと要素も大きい。

暗い容貌。前髪長く目線を隠すようにしている。

「セリフイメージ」

「ああ、今日も…ようやく…一日が終わったか…しんどい」


怪人の力を活性化している時の性格は狂暴かつ攻撃的になる。

「セリフイメージ」

「ハハハ、さっさとぶっ飛べクソが!」


・シェロ

主人公の幼馴染の男友達。(テラ側に友達の自覚はない)

同じ孤児院で育った。

前向きで要領良く、明るい。テラとは真逆の存在。

街を守るため警察になった。

いつも不幸な目に合う主人公のことを心配して様子を見に来たりしている。

正体は街で人助けをするヒーロー。

いつかテラとぶつかり合うことになる存在。

金髪で明朗快活爽やか。

「セリフイメージ」

「よっす、テラ元気してるか~?」


・ヒロイン  アクティ

裏社会で生きてきた不良チームのボス。

テラの力を知り、自分が成り上がることに利用することを決める。

不良チームを基にしてテラがボスとなる犯罪組織をつくる。

テラを自分に惚れさせ、思い通りに動かすために日々テラを褒めそやしている。

元来、疑心暗鬼な性格のテラはそれを真に受けていないためあまり意味はない。

参謀担当。

というか実質的に取り仕切っている。

紫髪、ツインテール。

「セリフイメージ」

「きゃ~!テラカッコいい!私たちならきっとビッグになれるわ!」



・怪人 カタストロフ

テラが出会った死にかけの怪人。

かつて世を恐怖に陥れていたが、全盛期を過ぎ弱体化。

このままではただ死ぬだけのため、自分似た部分のあったテラに力を与える。

全身にローブをまとっている。手先しかテラからは見えなかったがその手は人間ではなかった。

力を与えた後は消滅。

「セリフイメージ」

「チカラヲ…ヤロウ…」



・マフィア  グラ

主人公の住んでいた地域のマフィアのボス。怪人。

組織内には他の怪人も従えている。

小さなナワバリの主で終わる気はなく、他の地域のナワバリを奪う野心がある。

警察上層部と癒着しているため逮捕されることはない。

自分のナワバリの住人から上納金を徴収している。

払えなかった人間はどこかに連れていかれ、帰ってくることはない。

弱肉強食が信念。

強ければ敵でも自分の組織に取り込もうとする。

地域の主導権をかけ敵対することとなる。

「セリフイメージ」

「雑魚は死ね」









・全5章構成




プロローグ~1章

テラが生活の中で理不尽な目にあって苦しむ。

社会のエリート階級の人間からは見下されチンピラに襲われ仕事中に金品を奪われる。

上司からは責任の全てを負わされクビにされる。

家に帰ると地域のマフィアから上納金を今月中に払えなけらば臓器を売り払うと脅される。

社会が腐敗し、人心も終わっている様子を描写。

その中でもシェロのように善性を持った人間もいることが示される。

仕事を失い、絶望したテラは街をふらついて歩きまわる。

自殺を考え、人気のない場所を探し回る。

下水道の近くで死にかけの怪人と出会う。

脅されるも死ぬ気であるテラは特に動じない。

その死んでいる目を認められて怪人の力を譲りうけることになる。



2章

怪人の力を受け継いだものの特に目的意識もなく、野心もないテラは何事もなく

そのまま、ぼんやりと過ごす。

そのうち1章で絡まれたチンピラに遭遇。

テラは逃げようとするが捕まって再び、痛めつけられる。

暗い感情をトリガーに怪人としての力を振るって相手を殺害してしまう。

怪人が発生したことでヒーローや警察に追われることとなるが、初めての怪人化で

混乱の最中であったこともあり、これらも殺害してしまう。

怪人化から元に戻れなくなり焦る。

チンピラ達はマフィアにも所属していたためマフィアにも狙われることとなる。

テラは絶望の中、町を逃げ回ることとなった。

逃げ回る中、ヒロインであるアクティに匿われることとなる。

一応、安全な場所に通されたことで精神が落ち着き怪人化から元の姿に戻れる。

アクティに何故助けたのか聞くと、怪人化していたテラの様子を目撃しており、

その力が有用であると思ったためだと答えられる。

自分の不良チームをあげるからボスとなってほしいと伝えられる。

ボスとして他のメンバーに認めさせるため仕事(悪徳企業への強奪)にも参加してほしいと。

テラは状況から引き受ける以外の道がなかったためしぶしぶ引き受けることとなった。

企業が現金を車で輸送しているため、それを不良チーム達が足止め、囮、現金、運搬、襲撃と役割分担して襲う計画を聞かされる。

企業は現金輸送車の周りを武装した傭兵達で固めており、装備も整っていてかなり危険が高いとテラは思ったが、怪人の力があるから大丈夫!と背中を押される。

そもそもどうすれば怪人の力が発動するかわからなかったが、それを言えば追い出される可能性もあったため何も言えないまま襲撃に参加することになる。

銃で装備した不良達にドン引きするも舐められないように精一杯強気な演技で振舞う。

怪人化の方法も分からないまま、いよいよ計画実行することとなる。

襲撃中に銃弾が当たり、アクティ達複数の不良が倒れる。

撤退を提言するも絶対に引かない覚悟を聞かされテラも本気で戦闘する意思を固めた。

負の感情とストレスが怪人化のトリガーと予測したテラは持っていた銃で自分の腹を撃つ。

あわや死にかけたと思った段階で覚醒することとなる。


3章

シェロの視点に移る。

新たな危険な怪人が出現が確認されたとの報告を受ける。

テラの暮らしている地域と近いため心配する。

(怪人化していた姿のためテラは特定されていない)

あちこち聞き込みをしていると事件が発生。

不良チームが強盗を働いているらしい。

何故、ただの不良が企業(武装している)を襲撃していたか疑問を覚える。

どちらかというと企業の返り討ちにあいそうな不良達を心配する。

急いで駆けつけると不良チームの中に怪人(テラ)がいた。

ヒーローとしての能力を使って対峙するも、取り逃がす結果に終わる。


4章

テラ視点に戻る。

犯罪に加担してしまったこと、シェロと敵対(テラの正体はバレていない)に動揺し

苦しむこととなる。

不良チームには力を示したことで認められるが複雑な心境となる。

不良チームには小さな子供も所属していることを知る。

スラムの弱い立場の人間の保護をしていたらしい。

アクティ達は間違いなく善悪で言えば悪側であるが、それで救われている人間も

いることに気づき、更に複雑な心境となる。

マフィア達が監視カメラの情報からテラの正体に感づく。

マフィアが子飼いの怪人を差し向けるもテラ達は何とか撃退に成功。

グラがテラ達に接触し、怪人としてマフィアに所属するなら今までのことはチャラにする。正体も隠してやると言われる。

悩むテラ。

アクティがテラに逆にマフィアを襲撃しこの地域のナワバリを奪ってしまおうと提案。

今回の一連の流れ、今までの人生を振り返り、テラは勝負にでることを決意する。




5章

不良チーム達とマフィアのアジトを襲撃する。

怪人の力を使って大暴れをする。

相手は銃火器で武装していたが、それではテラにダメージは与えられなかった。

業を煮やしたグラがテラの前に姿を現す。

テラも怪人化を行い、2匹の怪物がぶつかりあう。

最終的に立っていたのはテラであった。

まだ息があったグラはテラに命乞いをする。

しかし、返答は

「雑魚は死ね」

今までグラが他者に対して言ってきたセリフであった。

止めをさしてその場を立ち去るテラ。

その後、アクティがこの地域一帯の支配者は自分たちであると宣言。

この地域のマフィア残党も引き入れ新たな組織を立ち上げる。

組織名は「イリガライザー」と各所に告げる。

テラも自分がボスとして安全な生活圏をつくることを目的に覚悟を決めた。

アクティはまだまだ、ここから成り上がろうと野心に燃えていた。


シェロ達ヒーローサイドは新たな謎の怪人の登場に脅威を覚え今後来るであろう嵐に備える意思を固める。

他のマフィアや企業は勢力図が変わることに警戒を高めた。


この先、テラ達「イリガライザー」を中心とした混乱がこの街にこの国に訪れようとしていた。








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