第2話
★???
この場に二人の人間が戦っている。そんな中で一人の人間がこの場を支配されようとしていた。
「魔法の真髄をお見せしましょう」
彼はそういいながら、魔法について解説をしていた。彼は随分と余裕があるようだ。だが、この場が戦闘中ということも忘れてはいない。なぜなら、実演しながら、解説をしていたからだ。
「これこそが本当の魔法だ」
★ツカサ
僕はあれから学校生活を送っている。フレイは相変わらず魔法が得意とあって優秀な成績を残している。だが、僕は魔法が使えないため大変な目にあっている。大変な目にあっているといったが別にいじめられているわけではない。この学校は、実力至上主義の学校だ。たかが、魔法が使えないだけで差別されない。魔法に変わる力が使えるなら。僕も昔は膨大な魔力を持っていたらしい。記憶をなくす前も魔法が使えなかったらしいがそれが不思議なほどの魔力を持っていたという。それも過去の出来事なので嘆いても仕方がないと前を向いている。
それができるのも僕には魔法に変わる力を手に入れたからだ。いや、この場合は特殊な体質というのが妥当だろう。僕は特殊体質と呼ばれるもので人にはない特別な力を有している。これは、推測なのだが魔力と記憶をなくすきっかけとなった事件の影響だと考えられている。僕は魔力を受け付けない体質となった。正しくは魔力が体内に滞在しなくなったと説明されている。これは回復魔法はきくが強化魔法は効かないなどの特徴がある。
回復魔法は、魔力によって傷や身体のダメージを治すものだ。これの原理は元の状態に戻すつまり、巻き戻しの力だと言われている。ダメージが元の何もない状態に戻すと魔力の消費がなくても元の状態を維持できる。それ故に僕は回復魔法を受けることが出来る。
強化魔法は魔力によって身体を一時的に強化する。魔力を身体の一部または全体に流すと動きやすくなったり疲れにくくなったりすることが知られている。この原理を応用し身体の限界近く魔力を流し効率よくしたものを強化魔法と呼ばれるようになったらしい。これを僕に使うと魔力が身体に維持できずに魔力を垂れ流してしまう。それ故に強化魔法は僕には使用できない。
僕の体質は簡単に言うと魔力を身体に長時間維持出来ない体質といえる。不便なことは強化魔法くぉ受けることや皆が使う簡単な魔法を使うことができないことだろう。だが、不便なことだけじゃない。弱体化魔法や攻撃魔法を打ち消す特殊な戦い方ができる。これができるようになるまでは随分と苦労したと言える。フレイや義父さんに練習相手になってもらい最近戦うことが出来るレベルにまでになった。そのおかげで魔法が使えない僕でもこの学校では戦うことが出来て、実力を示すことができる。実力を示したおかげか僕がフレイと比べられることが最近ではある。正直やめてほしいものだ。僕なんかがフレイと比べるなんて。彼は天才と呼ぶのに相応しい才能を持ち、努力も出来る凄い人物だ。そんな人物がまわりにいたおかげなのだろう。今の僕が諦めずに力をてにいれられるのは。
僕は憧れるだけの存在じゃない。これからは彼をいやフレイを倒せるように実力をつけていこうと考えている。そのためにも苦手な魔法の勉強をしばいといけない。魔法の授業がわからず現実逃避している今みたいに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます