市場とニーズの話
ピチャ
市場とニーズの話
売れるものとは、人のニーズに合ったものである。
我々はそれを認識することができる。人にはニーズがあるから、それに合ったものを求める。
逆に言えば、ニーズに合わないものはどんなに良いものでも、売れない。
売れるものには売れる市場があるのだ。
ところで、人には本当にニーズがあるのだろうか。
先ほど言ったこととは逆の話をし始めたように感じるかもしれない。しかし、これは同じことである。
人はより良いものを求めていく。しかし、それがある程度の水準になってしまったとき、人はものを欲しがるのだろうか。逆に言えば、ある程度豊かな生活をしている人に売れるものとは何だろうか。
それが、今の話である。
売れる市場が近くにない、そんなときどうするだろうか。
ひとつは、売れる市場を求めて彷徨うことである。これは自分自身のこだわりを追求したい人がとるべき方法である。自分が求められている場所を探す。
もうひとつは、市場そのものをつくることである。これは自分をわざわざ売り込む場所を探したくない怠惰な人がとる頭脳戦略である。市場を近くに作ってしまえば、もう動かなくてもある程度の需要が見込める。あとは市場を拡大させていくだけである。これの良いところは、ニーズがないものからでも始められることである。近所を洗脳するのである。
どちらも、ある程度売れ行きがあれば、変化がつけていける。ネームバリューがつく。どんどん自由になる。既存の市場を利用するか、市場をつくるか、それはどちらも経営戦略として有効である。
誰かに、お客様になってもらう。素直な感想をいただく。これは非常に有効だ。下積み時代は誰もがやることである。
利用できるものを利用していけ。
それが、生き残るための賢い方法である。
今、あなたの周りにはどのようなニーズがあるだろうか。
近所の催し物を見てみるのもいい。地域の会に参加してみるのも良い。
五感を使ってニーズを生み出せ。
市場とニーズの話 ピチャ @yuhanagiya
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