Column13 言われてみれば分かる……! —— 「師走」

 皆さん、「師走」という言葉をご存知ですか?


「そりゃあ、常識ですから知ってますよ。12月のことでしょう?」とおっしゃると思います。もちろん、「12月」が正解です! そして、それが正しい使い方です。


 しかし、学生さんたちは別の捉え方をして使っていたようで、その使い方を『みんなで国語辞典! これも日本語』を読んだとき、「言われてみたら分かる……!」と納得してしまったんですよね(笑)


 ということで、今回もクイズ形式にしてみようと思います。

「ジャイこ」のときと同じように、「考えたくない!」という方は、お手数ですが文末に向かって一気にスクロールして下さいませ。答えが書いてありますので、そちらをご参照ください。「答えを知っているよ~」という方は以下読まなくても良いですし、もしくは暫しの間お付き合い下さると幸いです。


「ちょっと考えてみたい!」という方は、3つヒントを出しますので是非考えてみてください~。


<ヒント1>

 生徒が使います。


<ヒント2>

 漢字をよく見ると分かります。


<ヒント3>

 先生の行動を示しています。



 さて、皆さん分かったでしょうか? ヒント、少なかったかもしれませんが、これ以上思いつかなかったのでお許しを(笑)










 では、正解を発表します。













<正解>

*****

【師走】(『みんなで国語辞典! これも日本語』より)

 いつもは「廊下を走ってはいけない!」と言っている先生方が廊下をドタバタ走る説得力のない様子。

*****


 いかがだったでしょうか。皆さん分かりましたか?


 これは「師走」という漢字に注目したんですね。「師」には「先生」という意味がありますし、「走」は言わずもがなです。このように説明すると「12月」という意味以外に、先生が走っている様子が目に浮かびますね。


『みんなで国語辞典! これも日本語』に投稿したのは、当時中学2年生の子だったみたいなのですが、きっと普段から周囲で使っていたのでしょうね。ということは、先生がよく走っていた……ということも想像できそうですが(笑)

 誰が思いついたのか分かりませんが、よく思いつくなぁと、ただただ感心してしまいます。


 以前も書きましたが『みんなで国語辞典! これも日本語』は2006年に出版された物なので、今も学校で使われているかは分かりません。しかし、面白い発想だなと私は思います。


 廊下を走るのは危ないので、走らないに越したことはないでしょう。ですから、「廊下は走らない!」と注意している先生が、廊下を走るのは確かに良い行為ではありませんよね。でも、先生も忙しいのでちょっと走るのは許してあげて下さい……、無理かな(笑)

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