第6話

中学の卒業文集のための文章を何か書いて提出しなければならなかった。


ボクは小4から中1まで愛媛県松山市に住んでいた。

松山市は小説坊っちゃんの舞台となった街だ。松山城もあったり道後温泉もある。


卒業文集のためにボクは「吾輩は筆入れである」っていう短編小説を書いた。


中3で使っていた筆入れに話をしてもらって、中学での想い出を語った。


みんなからも好評だった。

友達も読んでくれて、タイトルをまちがって「吾猫は筆入れである」ってボクに言ってたから

「そっちのタイトルにするわっ!」

って、タイトルだけ変えた。


確かに「吾輩は筆入れである」よりも「吾猫は筆入れである」のほうが、ひねりも効いてて面白い。パロディっぽくて。

さすが大阪の中学だなあ~って思った。

ちょっとした笑いにもセンスある。

2022/11/12

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