第4話

大阪の家には中3の時からいるんやけど、ボクの部屋で霊の存在を感じている。


夜、寝てると、あらわれて、ボクを優しく抱きしめて愛撫してキスしている。


中3の初めから毎晩あらわれて、いつもボクのことを優しく愛撫している。


ボクのこと好きなのかな~って思うくらいに。


昔どこかで会ってたことあるのかな~って考えたりする。


毎晩愛撫されてるうちに、霊はどうもボクに何らかのメッセージを発信してるように思えてくる。


どういうメッセージかと言うと、なんとなく大きな愛を説いているような...

それから

「芸術を愛しなさい」

と言っているような...


だから、芸術家の女の子のような気する。

この部屋に前から住んでいるのか。

それとも、この家のあった場所に、昔、芸術家たちの集まりか学校でもあったのか。


ボクはちっちゃい頃から女の子みたいだったけど、この部屋で毎晩、霊に愛撫されてるうちに、だんだんと、もっと女の子っぽくなっていったように思う。

柔らかくて、えっちで可愛い体に。


霊は夜、寝てると、本当にあらわれる。

何か言いたいんだと思う。

たぶん霊は芸術家だから、芸術に対してボクに何かを毎晩伝えてる。


「芸術に、もっともっと意識を高く持っていなさい」

って、ボクの師匠のように言ってくれてる気もする。


なんでなのだろうか?

部屋に新しく入って来たボクに、偶然として言ってくれてるのか?

それとも、もともとボクの師匠だったのか?

とにかく、強力な霊のようだ。

でも、ボクも、その霊をなんとなく好きなのは、どうも女の子のように思えるからなのだ...

2022/11/10

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