第2話怠け者、TS転生する

目覚めると、銀髪のキレイな美女が俺の顔を覗き込んでいた。


(転生できたんだな、このきれいな人は俺の母親かな?)


そのそばには金髪のイケメンがかわいいなぁ~とか言いながらこちらを見ているのに気が付いた。


(ん?こっちをめちゃくちゃみて、可愛いと言ってるのが父親かな?)


そんなことを考えてると母親に抱っこされながら


「よしよし、あなたの名前は千夏っていうんでちゅよ~」

「本当にかわいいなぁ~千夏はママ似だなぁ」


(なるほど、俺の名前は千夏ちなつか可愛くていい名前だな)


そんな風に、自分の名前がかわいいなとか思ってると


「千夏はどんな能力に目覚めるかしらねぇ」

「能力の心配をするのは、まだ早いんじゃないのか?能力が判明するのは6歳からなんだから」

「けど、心配なものは心配なんだもの」

「まあ、それはわかるよ今の時代能力でいろいろ決まっちまうもんな」


(なに!能力でいろいろきまるのか、そうなると全能オールマイティなんてやばいのでは…)


「まあ千夏がどんな能力でも俺らが愛してやればいいさ」

「そうね、私たちが愛していきましょうね」


(おお、いい親だなぁ、俺もしっかりと親孝行をしていこうかな)


そんな風に会話を聞いてると急に眠くなってきた。


(ふわぁ、赤ちゃんだから眠くなるのも早いのかな?ああ眠りそう…)





そんな風に赤ちゃん生活をして一週間がたったころ家に見知らぬ男女二人と赤ちゃんが一人来ていた。


(お!あれが幼馴染かな、髪の色は親がどっちもきれいな水色だからあの子も水色かな?)


そんなことを考えていると相手の男が話し始めた


「よお!一週間ぶりだな幸喜こうき、元気な赤ちゃんがうまれたみてえだな、目元とか、夏希ににてるなぁ」

「そうだね、夏希なつきちゃんに似てるね!」

「ああ、そうだろう千夏は目元が夏希に似ててかわいいんだよ」

「えぇ可愛いでしょう、それでそっちのこの名前はなんていうの?」

「おう!この子の名前は彩姫さきっていうんだ」

「へえ、あの浩司こうじがまともな名前を付けれたんだね」

「いや俺がつけると変な名前になっちまうみたいだから、愛理沙ありさがきめたぜ」

「愛理沙が決めたんだね、それなら納得だね」

「愛理沙ちゃんはセンスがあるからねぇ」

「おい!ひでえいいぐさだな」

「まあ、あんたはセンスがないからね!、しょうがないよ」

「愛理沙まで!ひでえよ~」


(へえ、俺の親の名前はそんな感じか、しかし相手のほうは結構フランクな感じだなぁ)


「それで、急に家に来てどうしたんだい?」

「ああ、彩姫と幼馴染になりそうな子の顔を見に来たのとお前らに会いに来たんだ」

「ああそっか!彩姫と幼馴染になるもんね千夏ちゃんは」

「千夏と彩姫ちゃんは僕たちみたいな幼馴染になるのかな」

「私と愛理沙、幸喜と浩司が、幼馴染で中学で一緒に遊び始めて、お互い結婚して家を買ったらお隣だから結構長く一緒よねぇ」

「私はみんな一緒で楽しいよ!」

「ははは!!ありさは元気がいいな!」

「いや、お前ら二人とも元気だよ」


(なるほど、幼馴染どうしで仲が良くて家も隣なのか彩姫ちゃんはどんな風な美女になるのかなぁ)


そんな感じで家族同士が話していると、急に話が変わって


「そういえば、幸喜たちはどこの幼稚園にいれさせるんだ?やっぱりこの近くにある幼少中高一貫私立の鬼龍院きりゅういんに行くのか?」

「ああ、そこに入れさせてあげようかなと思ってるよ」

「やっぱり施設がいいもんね!あそこ」

「ええ、安全面とか考えてあそこが一番だもの」

「あの鬼龍院財閥の私立だもんなぁ」

「そういえば、鬼龍院財閥のとこにも5月あたりに娘さんが生まれていたから、もしかしたら僕たちの子供と一緒になるね」

「そうなったら幼馴染がふたりだね!」

「そうねぇ千夏と彩姫ちゃんが友達になれるといいわね」


(なんかすごそうな子とも幼馴染になれそうだなぁ、幼稚園が楽しみだな)







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