それでも、生きていく。

石男(うまずお)

現実は不条理・不平等である

 小中といじめられていて、毒親の下で育った。いろいろなことがあり、フラッシュバックに苦しみながらも生きている。単に死ぬ勇気がないだけかもしれない。

 それでも、わずかな楽しみのために生にしがみついている。

 世の中を見渡した時、いろんな不条理が私を襲った。私が過去積み上げてきたものは、トラウマだけだった。果たしてこのトラウマを克服し、鬱から脱却し、生活できる日が来るのだろうか。『男』という性別は一度転がると自力で這い上がるしかないことを痛感している。

 

 もし性別を選択して生まれ変われるならば、私は迷わず女性を選択して生まれ変わるだろう。女という性別はそれだけで庇護の対象となり、転んでも手を差し伸べられやすい。昨今男女平等が騒がれているが、私は『男女平等など不可能』と断じる。

『男女平等』という理屈を手にした女が『義務』を果たさず『権利』だけを主張している現場をたびたび見るからだ。その癖、世間一般でいうところの『弱者男性』

は『男性』であるというだけで救いの手を差し伸べられる機会というものは極端に少ない。


 もし許されるのならば、私は『いじめの加害者であった連中』と『両親』に復讐していただろう。なぜ自分の人生は毒親といじめの加害者に破壊されつくしたというのに、そいつらの人生を破壊すると刑罰が課されるのか。あまりにも不条理だ。そして、そんな不条理に従うしかないのも不条理だ。許されるのであれば、全身全霊の力をもって父を蹴り倒し、母を殴り倒し、小学中学時代に辛酸を舐めることになった連中どもの腸を切り刻んでやりたい。


そんなどす黒い感情と、当時の情景が時折交互に襲ってくる。

・・・・・・この苦痛に終わりはあるのだろうか。死ぬまでこんな感情を抱えて生きることになるんだろうか。

・・・・・それでも、生きていく。『死』に対する恐怖があることを、この時ばかりは喜んだ。

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