終わりの始まり
@asahiru7
第1話
2022年11月7日、また夜が明ける…
私は、散らかった部屋の方々をベッドから見渡しながら、また、新たな1日が始まることに絶望した。外は雲ひとつない晴天である。だが、私の心は日差しが一筋も通ることのない、曇天の夜空である。まだ夜は明けていない。
私は窓から映る希望に満ち溢れたような景色を呪った。
絶望的な朝を迎えるのは今日で何日目であろうか。なぜ、朝起きる度にこのような絶望的な気持ちにならなければならないのであろうか。大学生の頃はこんな気持ちになったことなどなかった。原因ははっきりとしていた。今年から新卒で会社員となり、抱いていた希望や自分に対する期待は全て灰塵と化した。世の社会人は全て、このような絶望を抱きながら、長い生涯を終えるのだろうか。
私は昨日、やけ酒をした後、スーツを着たまま寝てしまったようだ。体の方々が妙に痛い。私はシャワーを浴び、体を洗ってから、再度スーツに着替えた。これからどんな一日を送るのだろうか。私は絶望に似た不安を胸に抱きながら、今日も会社へと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます