第13話 正義執行保健室!!

 あたし生徒会長!!最近は豊作です!!何がって?

天然物の犯罪者です!!



ー保健室ー


先生    「おーい赤髪ィ金髪ゥ、仲良くしてるかー?」

赤髪ちゃん 「敢行!!敢行!!」ほおおおおおおお

金髪フード 「のじゃ!!のじゃ!!」のじゃああああ

先生    「喧嘩してないとか珍しいな?いったい何をやってるんだ?」

赤髪ちゃん 「勿論SNS上の悪を裁いています!!」

金髪フード 「今年はコンビニのクーラーボックスに入る輩が

     大量なのじゃ!」

赤髪ちゃん 「ええ!立派な器物損壊罪です!罪人が過去上げた写真から

     住所を特定し晒します!!これは正義です!!」ガッツポーズ

金髪フード 「削除!削除ぉ!削除なのじゃあああああ!!」万歳

先生    「うわぁ」絶望

赤髪ちゃん 「あたしたちが頑張れば後の世代が過ごしやすくなるんです!

     少子化がどうとかいわれていますが、まずは悪の殲滅です!

     あたしと先生の子供が過ごす未来の為に!!」

先生    「さらっと私と赤髪君結婚してなかったか?」

金髪フード 「のじゃじゃじゃじゃじゃ!SNSを悪意で満たすのじゃ」

先生    「金髪君はラスボスっぽいぞ!怖いなこの保健室!!

     ちょっと騒がしいけど私も教師としての職務ができそうだ」


 あたしも確かな証拠がない限り動きません!しかし合成にしろ真実にしろ、

食べ物を粗末にする写真は飲食店やコンビニに悪影響を与えます!!

だってそのクーラーボックスの商品食べたくないでしょ?

 ああそうそう!学園裏サイトの皆さんは絶対に真似してはいけませんよ?


ー保健室 お昼ー


赤髪ちゃん  「ふおおおおおおおおお」

金髪フード  「のじゃあああああああ」

先生     「二人ともお疲れさん。お茶とビタミンメイトだ。

      二人から好きな味取っていいぞ」

赤髪ちゃん  「先生は油断するとすぐ健康補助食に頼るんです!!

      それは悪ではありませんが!あくまでサポート!!

      主食ではないんです!!」

金髪フード  「電子戦は我に任せるのじゃ。何追撃が弱まったと

      勘違いさせてボロが出るのを待つのじゃ。

      押すがダメなら引いてみろじゃ」


赤髪ちゃん  「分かりました!!今日は手抜きみそ汁を作ります!!」

先生     「手抜きってどれぐらいなんだ?」

赤髪ちゃん  「包丁入れるのは豆腐だけです!!

      お椀に、だし入り味噌をスプーン一杯入れ

      水で増えるタイプのわかめ入れて

      あらかじめ切って冷凍保存しておいた長ネギを投入して

      豆腐切って水入れてレンジで3分!

      冷凍されたネギが解凍されてないならさらにレンジを追加で!」

先生     「インスタントで良くないか?それ」

赤髪ちゃん  「いっぱい食べれないじゃないですか!!具沢山のほうが

      絶対おいしいですし!火を使わないので

      うっかり放置してても安心です!!」


先生     「冷凍されたネギってどういう意味だ?

      別に豆腐切るときに、ついでに切ればいいじゃないか?」

赤髪ちゃん  「確かにそうですが、暇なときに切ることで

      他の料理にも応用できるんです!!

       食品プラ容器にラップを敷いて長ネギを切って冷凍!!

      必要な分だけ取ったらまた冷凍庫へ!!

       朝の忙しい時に包丁入れる暇なんてありませんから!!」

先生     「まあ、工程数減らせるからな。

      休日に切って平日食べていけば楽そうだな」

赤髪ちゃん  「ちなみに肉とかも無加工品買ってきて

      切断してプラ容器に入れておくと楽ちんです!!

       自炊を考えている方は、冷凍室の大きさにも

      目を向けておくといいです!!

      この方法だとすぐ一杯になりますから!!」

先生     「冷蔵庫なんて気軽に買えないからな。

      今度買い替えるときの参考にしておこう」


赤髪ちゃん  「金髪ちゃんご飯ができました!!ながらスマホでも

      良いので食べましょう!!」

先生     「おっと!それはストップだ。食事の時ぐらいは

      スマホは無しで」

金髪フード  「藍の字は食事のマナーに厳しいのじゃ」

先生     「衛生面の話だ。手を洗ったとしてもスマホの画面は

      汚いからな。常に外気に触れてるし。

      口に物入れて喋る”クチャラー”以外はマナーで指導しない」

赤髪ちゃん  「分かりました!!では気を取り直して!!」

三人     「「「いただきます」」」なのじゃ

先生     「ネギが普通においしいな。赤髪君何かしたか?」

赤髪ちゃん  「いいえ!!インスタントは利益優先で

      小さめの具ですから!このみそ汁の具は雑な大きさですので!

      食べ応えで美味しく感じるんだと思います!!」

金髪ちゃん  「最近の冷凍唐揚げもうまいの。

      ところで何故竜田揚げばかりなのじゃ?」

赤髪ちゃん  「あたしの趣味です!!名前がかっこいいから!!」

先生     「思春期だからなー。赤髪君も」


ー保健室 食後ー


三人     「「「ごちそうさまでしたー」」」なのじゃ

赤髪ちゃん  「先生いつも洗い物ありがとうございます!!」

先生     「赤髪君に任せたら血まみれな保健室になるからな、

      あはははは」

金髪フード  「まだ動きがないのぉ。赤の字もしばらく休むのじゃ」

赤髪ちゃん  「そうですね!今日は泊まり込みですので!

      肉とか切って冷凍しておきますね!!」

先生     「いや!!帰れよ!!!」


 ここは保健室。いかなる正義執行も下校時刻には勝てません!!

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