第2話 シリアス展開禁止な保健室!!

あたしは赤髪ちゃん!生徒会長!!今日も元気に保健室登校!!

それでも保健室には藍髪先生流のルールがあるのだ!!


ー保健室ー


先生   「赤髪ぃー今日もおおお?」

赤髪ちゃん「ぜんぜーおばああああ」

先生   「ほら!いつものサイダーだ」

赤髪ちゃん「ごくごく・・・。ぷはぁ!!生き返るぅうう!!」

先生   「そうか今日は生徒会長の立ち当番か」


この学園には規律を乱さぬよう各部長や委員会、生徒会が

持ち回りで朝の挨拶を行うのだ!!そしてあたしの時だけ

時間前に全校生徒が教室や部活に集っている!!

8時からの30分間は誰も来ない、無論先生方も!!


赤髪ちゃん「30分も直射日光に当たったんです!!体が腐りますよ!!」

先生   「それは赤髪君だけだ。ゾンビみたいになってたぞ?」

赤髪ちゃん「そういえば藍髪先生!セリフ欄の表記が違います!!」

藍髪先生 「いや、二人とも髪の漢字が被っててぱっと見分かりづらいんだ。

     だから先生表記にした」

赤髪ちゃん「うわ、ホントだ!!」

先生   「今更だけど1話で小説文に突っ込みいれてたのは失敗だったな。

     そういうメタ展開嫌う人いるだろうし」

赤髪ちゃん「2話目だからってぶっちゃけますね!!!藍髪先生!!    

     ところで読者の方も何故私たちが偽名で呼び合ってるか

     気になってると思います!!」

先生   「保健室登校だからな。本名では嫌な思い出があるだろうから、

     偽名でそのショックを和らげるのさ。いつかここを

     卒業して本当の名を取り戻すことを願ってな。」

赤髪ちゃん「あたしは生徒会長で藍髪先生は職員名簿に名前が載っている!

     お互い本名知ってるけど、この関係は絶対だよ!!」


先生   「あともう1つ。過去のシリアス話はしないことだ。

     私も相当病んでいてな。無論ここを訪れる生徒も。

     だからお互い干渉し合わない。

     ヤマアラシのジレンマぐらいの関係がちょうどいい」

赤髪ちゃん「要は付かず離れずって距離感!!」

先生   「赤髪君はぐいぐい来過ぎなんだ」

赤髪ちゃん「いいじゃないですか!!あたしもクラスから追放されて

     病んでましたし。悪を裁いていたら全員あたしから離れたんです!!」

先生   「そりゃ、自分にいつ被害が及ぶか分からないからな。

     後ろめたさがあったのさ」


赤髪ちゃん「その点藍髪先生は凄いです!!SNSの裏アカウント含めて

     人の悪口を書いていない!!」

先生   「さらっと個人情報流出してないか?」

赤髪ちゃん「いいんです!!あたしは正義を執行しましたから!!」

先生   「私が守れるうちはいいが、いつか卒業した時かな

赤髪ちゃん「先生!!!シリアス禁止!!」指ビシィ

先生   「あはははは、すまなかった赤髪君。

     どうも医者の癖は抜けないらしいな」


赤髪ちゃん「あたしも君付けですし男の娘だと思われてますよ?」

先生   「ああ、それならxy染色体は滅びた世界だ。

     純度100パーセントの百合だからな。安心してくれ」

赤髪ちゃん「でも先生はデレません!!何故ですか!!」

先生   「そりゃ私結婚してるからな」

赤髪ちゃん「この惑星は多妻多妻制だから!あたしともできますね!!」

先生   「私よりいい人はたくさんいるぞ?それに君の明るさで

     もっと多くの人を助けることができる」

赤髪ちゃん「先生がいないとテンションが上がらないんです。

     躁うつ病なんです!!」

先生   「残念ながらうつ病の薬はホイホイと渡せないんだ。

     だから経過観察。これが最善手」

赤髪ちゃん「しょうがないですね!今日のお昼は何にしますか?

     冷蔵庫に卵があるのでオムレツにします!!」

先生   「質問に対して自己完結するのはだめだぞ」


赤髪ちゃん「あたしは生徒会長なので片腕で卵が割れます!!

     (こつん)ぎゃあああああ、あたしの腕がああああ」

先生   「赤髪君!!!」


日頃の運動不足で卵をぶつけた瞬間に腕が骨折した!!

なんかよく分からない方向に曲がってる!!!


赤髪ちゃん「よくあることなので!!それにあたし特異体質なので

     ほら、元どうりです!!怪我しやすい分治りが速いんです!!」

先生   「治るならいいけどな」


赤髪ちゃん「ボウルに調味料を入れて卵を混ぜます!!

     ひと手間として”万能こし器”を使うと

     卵のムラが軽減される!!

     うわああああああああああああ耳がああ」しゃかしゃか


卵を混ぜる食器の音で鼓膜が破れます!!いつもの事なので

特に解説もなし!!!

     


赤髪ちゃん「まだまだ!!卵を焼くためカセットコンロ!!点火!!

     いわあああああああああっく、うわああああ!!」

先生   「次回赤髪君xす!!デュxルスタxバイ☆」


カセットコンロの点火時って熱いじゃないですか!!

だから私にも神の裁きのような衝撃が来るのです!!

あと先生!!ネタに走ってあたしを見捨てだし始めてる!!


赤髪ちゃん「ゼエゼエ・・・!!最後にケチャップを!!

     これ新品だ!!中身出ない!!」


内フタの銀シールをはがし・・・あっ!!


赤髪ちゃん「最後にケチャップでハートマークを書いて完成です!!

     生徒会長特製オムレツです!!ご賞味あれ!!」

先生   「シンプルながらおいしそうだ。白米も

     お代わりできそう!いただきます」


先生ごめんなさい!!ケチャップの銀シールをはがす時!

指を切ってしまいました!!!

結果的にあたしの一部が先生の栄養になったのでヨシとします!!


ー保健室 食事後ー


先生   「おいしかったぞ赤髪君!!せめてお皿ぐらい洗わせてくれ」

赤髪ちゃん「いえ!!藍髪先生のお手を煩わせるわけには!!」

先生   「お皿割って破片が飛び散ったら危ないからな。

     君の料理を食べれなくなるリスクは減らすのさ」

赤髪ちゃん「じゃあまた食べてくれますか!!」

先生   「迷惑でなければ。今度私も何か作ろうか?」

赤髪ちゃん「是非ともお手伝いします!!」決意の目

先生   「いや、一人でできるから!!ホントに大丈夫だから!!」あたふた

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