第三章

プロローグ

 いつからだろうか?

 

 もう覚えていない。

 

 最初は実に些細なことだった。


 花をくれた、女の子扱いしてくれた、お茶を淹れてくれた、話していた楽しかった、私のことを褒めてくれた、私のことを立ててくれた。

 

 小さなことが、幾つもの小さなことが重なって、周りからいずれ結婚すると持て囃されて、私はあなたに恋をした。


 叶わない恋。


 届かない恋。

 

 報われない初恋……そうなる、はずだった。

 


 私はあなたをずっと愛している。



 だから、伝えよう。私の愛を。

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