第2話 回想
私は3年前まで看護師をしていた。
看護師として働いていた時は、毎日とても忙しくて、生死のはざまで運ばれてきた患者さんといつも一緒に戦っていた。大切な時に手助けができることが好きだった。
息をふきかえすのをみて、本当に良かったと心から思えた。その仕事にほこりを持っていたし、毎日が充実していた。
疲れて1人で仕事帰りに夜中のカフェで癒されたり、休みの日も結局、家よりもだらだらとカフェですごし、1人で過ごす時間はカフェという場所が私と寄り添ってくれていた。
ただ、人生とはあまりうまくいかないもので……。
友達が少ない私だが小学生からの親友がいた。
同じ高校同じ部活、同じ看護師を目指した友達だ。就職先は、友達は地元に帰り私は東京に残った。
いつでも会えるわけではなかった。
もちろん離れても仲がよかった。
子供の頃から一緒にいたのだから、喧嘩も沢山したし、同じ人を好きになったりもした。お互いがいいたいことをいったりもした。
それでも、親友というのは、離れていても、すぐに話せるし心許せる。そういう友達だった。
大人になっても友達として年に数回連絡をとり、たまに会ったりしていた。
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