めくれなかった1ページ【誘いの未来ノート】

第1話 カイトと未来ノート……

学校の図書室には、～開かずの扉～なるものが存在する。

いつもその扉は、不気味な雰囲気を放つ。俺カイトは……好奇心と

卒業間際に、ちょっとした刺激を求めて、

開かずの扉の前に立つ。

『ゴクリッ…………』

開かずの扉をそっと開けると、

何も見当たらなかった……。

拍子抜けした俺は、

『何だぁ～何もかよ？バッカバカしい！！チッ！！』と舌打ちした。

だが。奥に進むと

『開封厳禁未来ノート』

と記してあるものを目にする！

『お？開封厳禁？！面白そうじゃんか？！たまんね～。』

その未来ノートを手にした途端

ビリ……！！と

手に静電気の様なモノが走った！

その時、俺は……

少しだけ思った……。

(これ？マジでヤバイ？)

と…………。

俺は……一目散に開かずの扉をバターンと勢い良く閉めて、

慌てて図書室から自宅へと走って帰ってきた！

その晩起きる悲劇など、

この時知る由も無かった。