会話

バブみ道日丿宮組

お題:君の会話 制限時間:15分

「さっきからずっと一人で喋ってるけど、疲れない?」

「いいじゃん別に。わたしたち付き合ってるんだよ? 話題なんて尽きないんだからさ」

「それはいいんだけどさ、喉かわくよね?」

「それはほら飴舐めてるし、ってか君は大丈夫なの?」

「聞き専だからね。かわくものもかわかないよ」

「そういうものかなぁ」

「僕は聞くだけだからいいけどさ、喋るのって結構スタミナ使うし……」

「女子はおしゃべりが趣味みたいなことあるからさ」

「まぁよく喋ってるグループは目にするけど」

「男子だって喋ってるじゃない。君はよく孤立してるみたいだけどさ」

「グループには入ってるよ。でも、基本喋らないからあまり入っててないんだ」

「それグループ入ってるっていう?」

「別にいじめられてるわけでも避けられてるわけでもないから、僕は気にしてないよ」

「ふーん。君の良いところを知ってるのはわたしだけってことね」

「いやぁ……どうだろ。幼なじみはよく知ってると思うよ」

「彼女ね。幼稚園から一緒なんだっけ?」

「そうだよ。クラスが変わることもなく高校まで一緒だよ」

「……ずるいな。わたしも同じ時間過ごしたかった」

「そんな仲良くないけどね」

「嘘だ。借り貸しよくしてるし、一緒に登校したりしてるじゃない。わたしがいるのに」

「まぁ家が近いからね。意図的に避けるのもおかしいし」

「うぬぬ」

「だから、学校にいるときと放課後は一緒にいる」

「……ずるいな。そういうところほんとずるい」

「何が?」

「何でも!」

「それはわからないな」

「こっちがわかってればいいんだよ! じゃぁ放課後は君の部屋に行くからね」

「なにもないけどね」

「こないだえっちな本見つけたし」

「あのときはびっくりしたよ。普通に見つからない位置に隠してたはずなのに、トイレから戻ってきたらテーブルの上に置いてあるんだもの」

「彼女がいるのにあぁいうのは持ってちゃダメだよ。しかもSMものなんて」

「そういうことしようとしたら、逃げるじゃん」

「……だって怖いもん」

「廊下で話す内容じゃないね」

「そうかも」

「おいおいそこはトライするってことで」

「う、うん」

「親がいない日を意識するね」

「し、しなくていいよ」

「チャイムなるし、戻ろっか」

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会話 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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