義妹の地雷化加速中!

 今日は日曜日。

 のんびりとした朝を迎え、朝食を食べているとオシャレした夢香が現れた。


 それが、あんまりにも派手だったから俺は吹き出しそうになった。


 夢香の地雷化……更に加速ブーストした気がするぞ……。


 あんな睫毛まつげ長かったっけ!?

 校則ギリギリの化粧もしているような。

 いつもの三倍、肌ツヤツヤだな。

 む……スカートもいつもより数センチ短いぞ。


「おはよう、お兄ちゃん」

「お、おう。今日はどうした。誰かとデート?」

「うん。そのつもり」


 一輪の花のような笑顔で夢香は言った。……デート、だと!? マジかよ! まさか、男ができたのか……?


 そんな絶望的不安が脳裏を過ぎった。


 手汗を握っていると、ゴスロリ風の服をヒラヒラさせる夢香が隣に座ってきた。こうして傍に来られるだけで、俺はドキドキした。


「夢香……」

「あ~、お兄ちゃん。もしかして、わたしが別の誰かとデートすると思った?」

「……っ。そ、そんなことは……」

「顔が赤いし、こっち見ないの怪しいよ~?」


 悪戯っ子のような表情で見透かされ、俺は夢香の顔が見られなくなったんだ。……くそっ、今日の夢香は一味も二味も違うぞ。

 女の子は少しおめかしするだけで、こんな変わるんだな。


「う、うるさいな」

「も~、お兄ちゃんってば心配しすぎ。今日はお兄ちゃんとデートするつもりなの」

「へ……」

「だから安心してね」

「な、なんだ。そうだったのか。それなら良い」


 俺の心配は杞憂に終わった。

 でも良かった。

 こんな可愛い義妹と共にデートできるのか。

 そうだな、せっかくの休日なんだ。


 どこかへ遊びに行くかっ!



 * * *



 時刻は昼過ぎ。

 家を出て徒歩で街中へ向かう。

 今日はゆっくりとカラオケでも行こうということになった。夢香は歌が大好き。アニソンが歌いたくてウズウズしているようだった。


 なら決まりだ。


 俺も普段のストレスを発散したいしな。

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