痛むとき
痛むとき
もう……いいのか
まだ……嫌なのか
狭間で揺れるわたしがいる
緩やかに向かっていくのか
突然、途絶えるのか
其処に痛みが介在する以上
怯えずにはいられなくて
髪を洗いたい
顔を洗いたい
身体を洗いたい
歯を磨いて
手を洗って
爪を短く摘んで
すっきりと
最期に目を瞑るまえに
このうち、いくつができるのだろう
痛むとき
苦しいとき
それらのなかにいるときに
おかあさん
無意識に呼ぶのは
あなたのこと
弱いわたしです
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