いつかの桜

あの日


またね、と言って

見つめあった後で

そっと、わたしの手をとって

その甲に落としてくれた口づけ

約束のしるしだよ、と笑って


あれから3年過ぎて

4回目の桜をまた

ひとりでみている

変わらず繋がっていて

電話で声を聴いて

でも相変わらず

まだ逢える目処めどは立たない

こんな残酷


きっと、と言って

あなたは少し俯いてから

じっと目を見て

いつかずっと一緒に、と

照れたように、笑った


あれから3年過ぎて

4回目の桜をまた

ひとりでみている

変わらず繋がっていて

電話で話して

でも相変わらず

まだ逢える目処は立たない

遠い温もり


いつかの桜に

わたしたちは間に合うのだろうか

わたしたちが逢える日は

くるのだろうか


桜吹雪を見上げながら

手を繋いで


そんな幻想

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