僕はボロット
あちこちがギシギシと軋んで
錆びついてるから
動くたびに酷い音がする
あっちのネジはゆるんで
こっちのは今にも落っこちそう
向こうの部品は
もう忘れるほど前に
なくしてしまった
それでもとりあえず
動いてるんだから
たいしたもんだろ?
僕はボロット
ロボットだけど
もうそんな名前で
誰も呼びやしない
ボロボロのボロット
今日は動いてても
明日には動かなくなるかもしれない
だけど、もしかしたら
結構しぶとく
来年もギシギシいいながら
動いてるかもしれない
カミサマがいるのかどうかなんて
ロボットの僕にはわからないけど
ココニアルノハ、タシカニ、ココロ
僕はボロット
ギシギシ軋みながら
それでも今日を生きるのさ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます