胸から溢れて

胸に溢れても

上手く言葉にできない

そんな想いを

いくつも持っている

大切だから尚更

わたしの不器用な手で

傷つけたり

壊してしまうのが怖くて


何度も

胸のなかで繰り返しながら

想いばかりが

そうして

ほろほろほろ、と

音もなく

こぼれ落ちながら

端から溶けるように

消えていく


言葉にならないままに


気配だけを微かに残して。

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