あめのおと

雨の音で

うたた寝から覚めた

午後二時過ぎ

窓の外の世界は白く煙っている


すっかり冷えてしまった珈琲ブラックコーヒー

残りをひとくち

この苦さが

頭をハッキリさせる


不思議な静けさのなか

昼の薬をまだ

飲んでなかったことに気がついて

錠剤をいくつか飲み下す


なんてことのない

いつもの一日



ぴちゃん、ぴちゃん

と、雨が泣いている


雷の気配


遠くで車の通り過ぎる音がする

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