臆病、弱音、ノミの心臓
見えにくい方の目を瞑って
モノを見る癖がついてしまった
白内障の進行を止める目薬を
一日三回忘れずに
それでもジリジリとカスミは進む
いつか手術をしないと
いけないんだろうな
目はわたしにとってとても大切
読むことが好きで
書くことが好きで
趣味の全てに関わってくる
今は白内障の手術は
日帰りで済んで
随分と簡単になっているみたい
痛みもないと聞いて
安心したとはいえ
やっぱり術前術後の
注意などはあるわけで
気の小さいわたしは
色々考えたりする
目もだし、身体もだけど
元気な時は当たり前だったはずが
頼りなくなってきたこの現実
健康第一という言葉が
今更に胸に痛いほど
見えること
聞こえること
動けること
痛くないこと
苦しくないこと
目の前にきてはじめて
人は思い知るのかもしれないね
臆病なわたしは
胸のなか弱音を吐いて
ノミの心臓をふるふる震わせている
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