オタクが異世界転生したよって話!〜転生した世界でハーレムを築き、ついでに最強も目指します!〜
失敗した米麹
プロローグ
第0話
一学期の終業式を終えた俺たちは全身から汗を流しながら、身を焼くほどの日差しと40℃を超える気温に根をあげそうになりながらも俺……いや、俺達はある場所に来ていた。
「早く中に入ろう。このままでは俺達は二代目松崎しげるになってしまう」
「ですねぇ(スチャ)」
「日本の夏暑すぎだろ!」
俺の横に並ぶ友の同意も得られたことだし、目の前にある赤背景の中心に黄色いMが印象的なハンバーガーチェーンに来ており、俺達は駐輪場にチャリをダイナミック駐輪し中に駆け込み二重の扉を押し開け中に入れば寒冷なエアコンの風が吹き抜けた
「涼しいいいいいいいいいいいいいいい」
「アイスターイム(スチャ)」
「マッ◯のブリザガ気持ち良すぎだろ!」
「ブリザガと言うよりかブリザドだけどな」
俺達は席とりを済ませスチャスチャ言っているメガネを席番係に任命し、常時ワ◯カのマネをしているワッカもどきを引き連れて注文しに行き、品を受け取り席に戻と席に知らない人間が5人ほどいた
「メガネのやつ他校のヤンキーに絡まれてんじゃん」
「どおどどどどどどどうすりゅ!?」
「よし、行くか」
「はい!?」
俺はもどきに昼が置かれたバットを渡してその場に向かう
「すいませ〜ん」
「あん?なんだテメェ」
「その席は僕達が先に座っていた席なんで手を引いてもらえませんか?すぐ退きますんで」
「卓也ぁ・・・・(スゥチャァ)」
ヤンキーは少し離れ仲間と話をすると口を開く
「なるべく早く退いてくれよな」
「ありがとうございます。善処致しますね・・・・おい、ワ◯カ縮こまってないで早く食うぞ」
「アスぅ〜」
俺達はその席で足速に昼食を済ませ席を離れ駐輪場に向かったが店を出た瞬間、二人に呼び止められた
「卓也ありがとう!(スチャ)」
「ありがとう!」
「良いてことよッ!それより、アキバ行くぞサイン本売り切れちまうよ」
俺たち3人は急足で向かい、駅の有料駐輪場に自転車を停め本日のメインイベントの会場に向かうその建物には大きなアニメポスターが貼られ絶えず人が出入りしていた
「「「来たぞッアニメイト本店‼︎」」」
俺達3人はそう叫ぶと通行人の皆様に冷ややかな視線をプレゼントされる。おかしいな涙が・・・・俺達は目当てのものを手に入れるために全力ダッシュでアニメイトに駆け込む。決して恥ずかしくなったとかでは断じてない
*
いや〜アニメイトめっちゃ混んでた。それはもうピークの築地場外くらい混んでたわ人でごった返しまくってまともに動けなかったけど、なんとか目当てのものも手に入ったしオールオッケー
「いや〜混んでたな〜」
「ですねぇ・・・・疲れました(スチャ)」
「・・・・・・・」
メガネはぐったりしワ◯カに至っては灰になりかけている。その後もゲーセンで遊んだりカラオケに行ったりし気付けば午後7時を指していた
「あっもう7時かよ」
「本当ですねぇ(スチャ)」
「別れの時間なんて悲しすぎだろ!」
全員の声が掠れているがカラオケで歌いまくった代償だ。チャリを押しながら暗くなった道を歩きながら他愛もない話をする
*
「じゃ、俺は此処で」
「卓也君。今日の9時にディスコで会いましょう(スチャ)」
「お前らをスマ◯ラで惨敗させてやるぜ!」
「もどきぃ毎回、惨敗しているお前が言うかぁ?」
その場にドッと笑いが起き全員で笑い続ける。暫くして笑い終わり全員が肩で息をしながら別れの挨拶をし其々の帰路に着く
「いや〜楽しかったな〜また、あいつらと出かけたいな」
中学の頃は独りだったから今がすごく楽しい・・・・そう思いながら帰っているとあっという間に家に着いた。家には灯りがついている
「この時間には母さん居ないはずなんだけどな?早番になるとは言ってなかったし・・・・どうしたんだろ」
俺は少し不安になりつつも玄関ドアを開け中に入る
「ただいま〜」
返事がないな・・・・母さんはいつもなら返してくれるのに
リビングに通じる扉を開けた瞬間
ボチュンッ
『何が起きて・・・・』
下半身に力が入らない・・・・・・・・寒い
誰か・・・・居るのか?誰だ?
「 」
「ッ⁉︎」
その声を聞いた瞬間、激しい怒りが込み上げてきた。虚になっていく視界は急に開け、意識がクリアになっていく
「こ・・・・ろs」
ボチュンッ!
「 」
リビングの床には頭部と下半身が無い卓也の死体が転がる。卓也を殺した犯人はその場から霧のような黒いモヤを出し消えた
犯人は消える寸前に歪んだ笑顔を浮かべていた
*
目覚めると純白の空間に浮遊していた
「は?何処だここ」
脳が理解を拒んでいるのがわかる。意味不明な空間、上下もない空間・・・・なにもかもがおかしな空間
俺がフリーズしていると背後から囁かれた
「ようこそ“生と死の狭間”へ」
「きゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「五月蝿いわッ!」
バチィィィィンッ!
俺は頬に強い衝撃を受け吹っ飛んだ。この痛みを与えた張本人を強く睨むが、其処には誰もいなかった
「まあ、そう怖い顔をするでない。折角のノーマルフェイスが台無しになるぞい」
「・・・・誰の所為だと」
声の主は俺の肩を揉みながらケラケラと笑う
「うぬが叫ばなければ良かったものを・・・・人間とは実に愚かじゃ」
「ッ!」
怒りに任せて拳を振るうが拳は地面を殴っていた
「いっっっっっっってエエエエエエエエェェェェェェぇ!」
「神に暴力を振るおうとするからじゃ。ハアハッハッハッ愉快愉快!」
痛む拳を摩りながら笑い声の原因を睨みつける。目の前には腰まで伸ばした白髪とを持つ150cmもない女性が安座で地面に座り目尻に涙を浮かべながら地面を叩いていた
「久しぶりに笑おたぞ。興が乗ってきたゆえうぬの愚行にも目を瞑るかの」
「・・・・」
「まぁ、不貞腐れるではない。うぬは幸運の持ち主なのじゃからな」
「何ですか?突然現れた人に『幸運の持ち主』とか言われるの宗教勧誘と当選詐欺でしか聞かないんですけど?」
「頭が高いぞ《跪け》」
その瞬間世界が暗転し全身が黒い手に抑え付けられ無理矢理跪かされる。
「ッ‼︎」
完全に平伏させられたのを見ると女性が立ち上がる。すると、黒の空間に紫色の巨大な真球がバックに現れた
「自己紹介がまだじゃったな。我は生と死を司り大地と冥界の女神」
女性はフレアを靡かせドヤ顔で言い放つ
「ペルセポネーじゃ!」
俺の前で屈むと企むような笑顔で優しく呟いた
「改めて言うが歓迎するぞ人の子よ」
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