■コンビニ _確認11/12/10:30■

 時間が無いという事だがトクさんの『祝福のキス』により俺のステータスの変化をまず確認する。


 休憩室にあるメモ用のコピー用紙を手に取り「ステータスオープン」と冷静に唱えた。


“”“”“”“”“”“”“”STATUS“”“”“”“”“”“”“”

雨森内沙汰 レベル1

※血の契約済


生命力 2

魔力 1


筋力 2 (+5)

敏捷 2(+5)

器用 95(+25 UP!)

知力 3

守備 1

幸運 7

“”“”“”“”“”“”“”“”JOB“”“”“”“”“”“”“”“””

メッセンジャー

“”“”“”“”“”“”“”ABILITY“”“”“”“”“”“”“”

運ぶ レベル1/10

梱包 レベル10/10  UP!

“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”


「うわ!梱包が最大まで上がってる!」

「また極端…。でもさすがヴァーチュースかな、ゴンより天使の位が上なだけある」


 ヤタはそう言うと、トクさんが持ってきたコピー用紙を見つめていた。


「あ、もしかしてトクさんのステータスですか?」

「見る?」


“”“”“”“”“”“”“”STATUS“”“”“”“”“”“”“”

徳美潔高とくみきよたか レベル37


生命力 50

神力 53

魔力 3

筋力 283(+30)

敏捷 7

器用 2

知力 21

守備 30

幸運 82(+30)

“”“”“”“”“”“”“”“”JOB“”“”“”“”“”“”“”“””

力天使

”““”“”“”“”“”“”MASTER“”“”“”“”“”“”“

天使

“”“”“”“”“”“”“”ABILITY“”“”“”“”“”“”“”

奇跡 レベル10/10

祝福 レベル10/10

※祝福対象が本人のレベルより上は不可

“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”


「トクさんも器用が低いんですね」

「器用がなくても彼なら筋肉でなんとでもしそう」

「た、たしかに」


 トクさんの筋肉ならどんな事でも解決してくれそうな説得力がある。


「それよりナイナイ、私の思ってるメッセンジャーって使者のイメージなんだけど、梱包って何かな。見たことないアビリティだよ」

「配達員じゃないですか?自転車とかバイクのメッセンジャーってあったじゃないですか」

「ウーバーみたいな?」


 な、なんだろう。ジェネレーションギャップをまた感じるぞ。


「たぶんそうかなと。アビリティの詳細って分かるんですか?」

「ステータスと同じ要領で出せるかな」


 ヤタはコピー用紙を俺の前に置くと顔を俺のすぐ横につける、余程俺のアビリティが気になるのだろうか。しかし、あまり近付かれると恥ずかしい。


「な、なるほど、アビリティオープン」


“”“”“”“”“”“”“”ABILITY“”“”“”“”“”“”“”

運ぶ レベル1/10

(運ぶ時にステータスアップ)

梱包 レベル10/10

(アイテムの形状を無視した梱包ができる。

 梱包を解けばアイテムは元の形状に戻る。

 梱包できる物とサイズは筋力依存。

 梱包サイズにあわせて重量が変わる)

“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”


「こ、これは」

「ナイナイ、見直した。かなりレアなスキル」


 ヤタは俺の首を締めるように抱きつき、頬に!?


 や、やわらかい、か、かんしょくが!


「さっき『祝福のキス』を受けて死にそうな顔をしてたから。その、上書き…しておいたかな」


 急にもじもじし始めたヤタを見ると、こっちまで意識してしまう。


「え、あ?う、上書きならクチ」


 『バチンッ!』


 即座にビンタされた。…心が痛い。


「は、早く準備しに行こう」


 ビンタされてないヤタの頬も真っ赤に染まっていた。

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