第6話 白い不毛の地
弓矢が出来た。
矢は、70㎝位にして、先に薄く鋭い石を仕込んだ。
投げ槍より、遠くに飛ぶが的に当てるのは難しい、練習が必要だ。
私は、メガネで遠くが見える様になって、槍の投てきで上手く獲物を仕留めることが出来るようになった。
上手いって何れ位かと言うと、部族でサムソン族長の次ぎ位上手く獲物を仕留めてる。
「流石族長補佐」と感心される位上手いんだよ。
私が神の神託で、力を授かったと、皆は思ってるのでお世辞が半分入ってるけどね。
あれ程偉そうにしてた、ジャミとヤミは投げ槍が、下手クソって分かった。
「お前達は、槍を投げるには力が足りん様だ、槍の代わりにこれを使ってみろ、弓矢は力がそれほど必要では無い」
「「はい!私らが作った矢、上手く飛ばすよう練習します」」
強者が偉い原始人、力を見せ付け従えさせる、この二人には上手く行った。
大量の革と、大量の弓の
塩が無いけど、干し肉も大量に作ったが、巨大なマンモス食いきれる訳が無い。
腐敗で、手の施し様の無いマンモスを、大勢で草原の遠くに引っ張って行き捨てた。
残った肉が腐り落ちて、綺麗に骨だけに成れば、回収して武器に加工する。
不味いが、干し肉でかなり長期に食い繋げられる。
でも、流石に肉に飽きて誰も手を着けない、非常食と思えば良い。
それより、ゲルゲってオジサンが面白い事を言ってた。
「森の真ん中辺りにのぅ、白い不毛の地が有って、ゴロゴロ転がっとる白い岩をよ、ヘラ鹿や野牛がベロベロ舐めとった」
「そこに連れてって!!」
「何もねぇ所だぞ?行っても、面白れぇこたぁねぇぞ!」
「白い不毛の地って、岩塩だよ!!貴重な塩が取れる」
「オレもよ、獣があんなにベロベロ舐めるのは、ぜってぇうめぇと思うだろ?で、舐めた訳よ!だがなカレェだけだった、その後喉が渇くし痛てぇし最悪だった」
「そりゃ、塩だけベロベロ舐めりゃ、塩からいだけ、焼いた肉にパラパラ掛けて食べたら、旨過ぎて意識飛ぶよ!!」
「そ、そうか?……おぅ!旨めぇかも」
ゲルゲがやる気になったので、白い不毛の地に行く事にした。
メンバーは、案内ゲルゲ、私とシルク、弓矢使い凄く上達した、ジャミとヤミの5人で向かった。
マンモスの革で、巾着袋の様な靴擬きを作り、両足を保護し足首を革紐で結んだ。
靴底は革が三重になってる、トゲとかで足裏傷付く事気にせず森を走る事ができる。
走るのは、猛獣から逃げる時、普通は走らないよ。
ゲルゲの話では、日帰り出来る距離だそうだ。
現代人とは、遥かに身体能力高く、脚力も比べようの無い健脚、現代人の歩行速度時速4㎞だが、私達原始人は時速10㎞以上で歩く、歩く以外移動手段無いからね、脚力も強くなるよ。
森自体直系5~60㎞位と、大森林じゃ無いので日帰り出来る距離なのでしょう。
「あっ!凄い!真っ白!!」
白い不毛の地は予想外に広く、本当に真っ白だった。
岩塩全員持てるだけ採取し、スキップしながら帰った。
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