第1話 結婚は愛情を登記するのが目的なのか?

 家族って何かというと夫婦が子供を育てるための集団です。もっと規模を大きくすれば親族が繁栄するためのユニットです。そして更に言えば国家が発展するためのパーツです。


 国家にとっては人口が増えれば税収と消費が増える。だから子供は沢山いた方がいいし、子供を作る装置である家族イコール家庭という集団・ユニット・パーツは沢山ある方がいい。子づくりを前提とした夫婦は社会の発展に寄与します。その見返りとして夫婦=子供を作る可能性がある男女には相続・贈与・扶養・年金などなどの優遇措置を与えます。


 夫婦という単位が設定された理由は家族が形成される種であり、最小のユニットだからでしょう。社会にとって有益な存在です。ですので公共の福祉に寄与します。

 公共の福祉の定義はあまり説得力がある通説はありませんが、少なくとも社会を機能させるために人権を制限することがあげられます。憲法上「義務」とある規定は公共の福祉と考えられます。

「家族」は子供を増やし国家の発展させます。なので他の人に税負担を要求し子育ての装置を優遇するという仕組みも一種の公共の福祉です。ですので税負担その他に不平等が生じます。


 となったときに恋愛して一緒にいるから結婚します…になんで優遇措置があると思うんでしょう?別に一緒にいればいいじゃんと思います。子供が要らないカップルと同性婚…まあ家族として一緒にいたいと言うのは自然な感情だし認めていいと思います。


 ですが、税金や扶養などで優遇する根拠はないですよね。なんで他人の税負担によって優遇されないといけないの?もっといえば子づくりに関係ない愛情と快楽の性行為のためのカップルに国家がなんで優遇するの?という論点をあまり聞きません。


 特に同性婚については愛し合っている2人が結婚する権利の議論はありますけど、子供を作り育てることを男女が同意して家族を形成するのが結婚だ、という発想がないですよね。夫婦を完全に恋愛結婚を前提にしてしまっています。


 同性でも夫婦になりたい。というなら、結婚ではなくそういう制度を作ればいいでしょう。つまり愛情登記制度を作って、同居家族としての範囲で法定代理人としての地位を与える、財産権の侵害はゆるく解釈する、家庭の自治権をある程度認めるでいいのではないでしょうか?税金・年金その他で優遇する必要ってありますか?財産を残したいなら遺言した上でちゃんと相続税を負担すればいいだけの話です。他の人の税負担で優遇措置を与える?


 一方で子供を社会で育てるという考え方になってもいいですけど。子供を産むと国家がお金で買い取ってくれるという制度があれば結婚そのものが不要になります。

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