第5話 ぶり大根を食べたいときにとる行動は?
夫婦の分業を言うなら、社会的に家事を分業すればいいじゃないかともいえます。外食・コンビニなどで食事を買う。つまりキッチン作業を工場に分業してもらえれば金で解決します。
ただ、これって完全に分業できるでしょうか?例えば寒い冬の朝。「ああ、ぶり大根が食べたいなあ」と思ったとき。「今日の夜ぶり大根作ってよ」と言えるかどうかです。
もし共働きでキッチンを分業する、つまり金で解決するならぶり大根を買うか届けてもらうしかありません。
ただ、そんな店やサービスが都合よくあるかです。たまたま「いやうちの近所の総菜屋にはあるよ」かもしれません。そうなったときに「イカ大根」が食べたかった場合はどうでしょうか。「フロフキ大根」かもしれません。
冬にスーパーでブリやイカが無いことはないでしょう。大根はもちろんです。ただ、外食、買ってくる、デリバリーの場合のメニューは受動的になります。売っている総菜からお選びください、ですね。
そして品質です。たまたま近所のスーパーのぶり大根がおいしければ幸いです。しかし、本音を言ってスーパーの総菜はおいしいでしょうか?
作ればいいという話もあるでしょうが、美味しくぶり大根を作るときどうするか。ブリに塩をかけて30分ほど水分を出してから水で洗います。そして熱湯に数秒さらします。これで臭みがとれます。そして大根は、皮をむいて面取りしてコメのとぎ汁などを使い下茹でします。これが下ごしらえです。まあ、その後は醤油、みりん、酒、砂糖、昆布、しょうがなどで煮つけます。
後は味付けして30分から60分ほど煮るだけですが、夕飯でおいしくしようとおもったら少なくとも3時間、できれば6時間ほど冷ますことで大根に味をしみこませます。それをあっためて、食卓に並べる。
ぶり大根の他、食べたいものが筑前煮では?タケノコがマストの人もいれば、サトイモがないと物足りない人もいるでしょう。肉じゃがは豚肉派、牛肉派?さやいんげんが入った方がいいでしょうか?
キチン作業、家庭であれば料理ですが、これはお金で代替できるでしょうか?スーパーやコンビニの総菜で満足できればいいですけど。慣れれば工場生産のエサで満足できるようになるでしょうか。
同水準のサービスがあってこその分業だと思いますがどうでしょうね?家庭料理は不要でしょうか。食文化を犠牲にすればいいでしょうか?
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