Maybe Or Maybe Not
女子高生は売春をしてて、
アニメオタクは犯罪者予備軍で、
体育会系は後輩を虐待している
そう目立つのは常に極端な人たちばかり
でも良い人が目立つにはかなり良くなくちゃ駄目だけど
悪い人が目立つのはそれだけで充分なのさ
たぶんそれってもう信仰と同じなんだろう
犯人は複雑な家庭に育ったから罪を犯した、
などと捉えていれば自分は大丈夫だと思える、
自分の身の回りは安全だと思えるから
結局一方通行に考える方が楽なんだ
田舎の人々は純朴で、
障害者は一生懸命頑張っていて、
いじめを受けた子供は優しい大人になれる
そう目立つのは常に極端な人たちばかり
でも良い人も悪い人も目立っているのはその人だけで
なのに“みんな”がそうだと思われてしまう
たぶんそれってもう願望と同じなんだろう
綺麗なものや都合の良いものばかりを見て、
一方的な理想をもとに偏見はないよと微笑んで、
だから嫌な部分を見てしまうと見せられると
偏見はないつもりだったけど、ってとても残酷
そうして見方は偏り続ける
それが自分の知らない世界だと知らないから
一部を知って全部をわかった気になるから
そうかもしれないしそうじゃないかもしれない
そういずれにしても“かもしれない”は“かもしれない”
だって君は俺じゃない
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