第7‐1話 (朱莉目線)
「ただいま~」
虹くんに家まで送ってもらい、帰ってきた私は家の中にいるであろう私のママに声をかける。
「おかえりなさい。今日も虹くんの家に行っていたのね。あんまり行き過ぎると虹くんにも呆れられるわよ?」
そう言って声をかけてくるのは私の母親である湯原 美紅(ゆはら みく)だ。
私のママはかなり私と見た目が似ている。小柄で、朱色の瞳をしている。髪型こそ、私はボブ、ママはセミロングという違いこそあれど、髪色はほとんど一緒だ。だから、小さい頃はよく「お母さんそっくりだね」と言われたものである。まぁ、ママは娘の私から見てもかなりの美人だし、嬉しくなかったわけではない。
「ふーんだ。虹くんはそんな風に思わないもんねー」
「わかんないわよ。しつこい女は嫌われるし。いつか虹くんもあなたたちに呆れて関わってくれなくなるかもしれないわよ?」
「そうなったら私大泣きして、毎日ママのこと殴る」
「なんで矛先が私なのよ・・・・」
呆れたようにママが言うが、あながち事実かもしれない。殴るまではいかないにしろ、大泣きした挙句、ママに何かしら八つ当たりをしてしまうかもしれない。虹くんに限って、私たちを見捨てるなんてことはしないだろうけど。
「で、あなた。そろそろ虹くんには女の子としてみてもらえそうなの?」
「・・・・・・・・・・・・無理」
ママの言葉に私は静かに答える。ママは、私たち5人が虹くんに恋をしていることを知っている。だからこんなふうに聞いてくるのだが、正直今は全く女の子としてみてもらえる気がしていない。
「はぁ。あなた本当にそんなんで大丈夫なの?うかうかしていたら蒼ちゃんたちに取られちゃうわよ?」
「別に私以外も女の子として見られてないし・・・・」
「そんなんだから今まで意識してもらえてないんでしょうが!」
「じゃあどうすればいいの?」
ママの言っていることはわかるけど、肝心な意識してもらう方法がわかっていないのだ。だから困っている。
「そんなの簡単でしょうが」
私の問いにママはあきれたようなため息をつきながら、答える。
「私譲りのその可愛さと、過度なスキンシップで無理やり意識させればいいのよ。あとはちゃんと言葉でもね」
ウインクしながら、ママが言った言葉に私納得する。確かにそうすれば、嫌でも虹くんは意識するだろうし、私も虹くんと触れ合えるしで一石二鳥だ。かなり効果的な方法かもしれない。
「ありがとう、ママ。私頑張るよ」
さぁ、ヒロインレースの開幕だ!
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よ、よし……………な、なんとか間に合ったぞ………!
今日中に………投稿出来て…良かった………
これから………ゼェ………1分置きに……ゼェそれぞれの………ゼェ……ヒロインの視点が………ゼェ……投稿されて……ゼェ……いきますので………ゼェ……楽しみに………しておいて……ゼェ……ください。
………さすがに疲れたので早めに寝ます
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