愛、溺れ求め。
小鳥遊 しーる
Episode.0 プロローグ
「これっきりだから」
早朝4時30分、歓楽街の一角にあるラブホテルの室内で服を着直しながら彼女はそういった。
丸い型を残した開封済みの袋は部屋の隅にある机の上に散らかったまま。
なにをやっているんだろう自分は。
酒気が抜けてきて、艶やかな証明に彩られた天井をただひたすら眺めている。
「......ごめん」
自分は近くにいる女性に言った。
彼女は少し間を開けて、窓の外を見ながら呟いた。
「いいわよ別に。私も君と似た様なものだから」
外は少し曇っていた。
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