第121話 新しい家・2

新しい家に着いた後はまずは掃除だ。家中にまずはクリーンを掛けていく。それはもう隅々まで。


まるで新築みたいに家の中がピカピカになったのを見た時には、外観をクリーンするのは止めようと思ったぐらいだ。


.....流石にそれをすると騒ぎになりそうと思ったわ


それぐらいクリーンは絶大だった。多分私がしたから余計に綺麗になってるんだと思うけどね。


1階は玄関を開けたら入口の横にまず小さいカウンターがある。これは薬屋さんをやってた前の住人がお客様を相手にする為に備え付けた物だろう。そのお陰で入口から部屋の中へはワンクッション挟む事になるので防犯対策には良いかも知れない。


ワンルームの部屋には、大きなカウンターキッチンがあり、キッチン側には壁づたいに天井までの備え付けの棚が備え付けられている。これも作成した薬瓶を保管していたとか。今のところ私は錬金術はやる予定がないので、しばらくは料理の為の調味料関係を置く事になるだろう。コーヒーや紅茶、ハーブティー何かも作って置いて置くのも良いかも知れない。


大きな窓には手作りのカーテンを。色は私の好きな青色を選んだ。暖色系も好きなんだけど、寒色系の方が昔から1番好みなんだよね~。


あ、窓には防犯対策で防御魔法を掛けるのは忘れない。これは魔道具を使って掛けてあるので私の魔力を使う必要はないので生活する上で全く問題はないのだ。ちなみに窓だけでなく、これは家全体に掛けたよ!私に害意のある人は中に入れなくしたのだ!フハハハハ~!!


.....何だか悪役みたいかな?ま、いっか!


大きなカウンターキッチンの前には椅子を3脚。もし誰かが訪ねて来てくれた時に座って貰う為だ。


そして、2階は寝室兼書斎と、客間に。まぁ今のところ泊まりに来るような人は居ないけど準備してて困ることはないだろう。逆に急に泊まり客が来た場合に困る方が嫌だ。


寝室のベッドはセミダブルベッドだ。広々と寝転がりたくて大き目の物を買った。布団は勿論ホワイトバードの羽毛布団。客間の布団も予備で作っていた同じ物だ。出窓になっている窓のカーテンは当然レース。この街の、と言うか多分この国全体なんだろうけど街並みとか建物がイタリアとかイギリスの田園都市っぽい感じの、何だか地球の色んな国の文化が混ざった感じがするんだよね~……。


......もしかしてこの世界も悪役令嬢とか異世界から召還された聖女とか勇者だとかが居るのかしら?そうだったら辺境伯領なんて完全に攻略対象になるんじゃない?レグルス辺境伯って確か息子さん居るってギルドマスター言ってたよね??




......もし居るんなら、私を巻き込むのだけは止めて欲しいわね.....。










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