第9話

それから、また2週間後


先生から、学校にそろそろ一回行かないかと言われた。


僕はもちろん行きたくなんかない。


だから素直に


「無理ですね」

と言った。


そしたら先生も

「まぁ無理しなくていいから、行ける時行こうね」

と簡単に引き下がった。

まぁ当たり前か


そして先生は帰って行った。


やっぱり先生の顔を見ると気分が憂鬱になる。

何もする気力が無い


最近はお風呂に入るのもめんどくさく感じでる。


僕の部屋はどんどん汚くなっていってる。

どん兵衛の食べたカス、飲みかけのペットボトル、大量のティッシュ、お菓子のカス。


掃除もする気力が無い。


それに、毎朝。

親に

「学校今日はいく?」

と聞かれて。


いつも

「いけない」

と答えるのもつらい。


迷惑ばかりかけて。


こんな時僕にも何かの才能があればと思う。


なんでもいい、どんなことでも、何かしらの才能が。

でも僕には何もない。

いままで僕はいろんなことをやってきたつもりだ。


サッカー、バスケ、いろんなゲーム、絵、勉強、テニス、水泳、陸上、駅伝など‥

でもどれをやっても普通より下ぐらいまでしかできない。

どんなことをしても、僕にみんなは注目しない。

すごいって言われたい。上手いって言われたい。カッコいいって言われたい。


注目されたい


でも、無理

だって、何もないから


人前に出る、行動力もない、何かをしようにもすぐ飽きる。


あーあ


僕って何があるんだろ


僕の生きてる意味ってなんだろ


僕って必要なのかな


でも僕は死のうとはしなかった。


やっぱり、親に結構迷惑をかけたのに、これ以上迷惑をかけたくないから。


それに、今一歳の弟のためかな


やっぱり兄として弟にはカッコいいと思われたいから


ここで死んだんじゃ、ださい


こんなことを思ってるうちに、もう夜になっていた。

最近時間が経つのが早い気がする。


まぁ寝るか












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