これリアルに王権神授だわ
俺はダークエルフたちを壁の中に入れたところで気が付いた。
この場所に名前が無い。現状で名前もなんもないから、拠点としか呼びようが無いな。
そろそろ何かしら名前を付けるべきか?「エルフヘイム」みたいな王道の名前でいいか?
しかし俺のネーミングセンスが何か地雷を踏むかもしれん。ミリアに丸投げしたほうがいいな。
「……ここもエルフが増えた。このまま名が無いと不便だろう」
「この地に名付けをする栄誉、それをわが眷属、ミリア、お前に授ける。好きに名を付けるがよい」
「ええぇぇぇ!?いいんですか!?へえぇぇぇ!!!」
ミリアはいつも以上に平伏して、カエルというか、出の文字みたいになってしまった。
「では不肖ミリア、機人様の巫女にして『初代国王』として、この町の名前を付けさせていただきます!」
「今日からこの場所は、皆が平和に平等に暮らせるという願いを込めて、エルフの古代語、優しさを意味する『ポトポト』となずけます!!」
あっやって気付いたけど、これリアルに王権神授だわ。
やっちまったな!ガハハ!
しかもミリアさん、その名前とコンセプトから、薄らやばい感じをうけるんだけど、本当に大丈夫?
なんか生首がポトポト落ちそうな感じを受けるんだけどなぁ!?
「「わああああああ!」」
結構な歓声が上がってるから受け入れられてはいるのか。うーん、下手に水を差してもなんだな。
ここはしばらく様子を見るか。
しかし、我が町ポトポトは今んところ何も無いからなー。訓練場、豆腐ハウス、そして畑に作りかけの炉。
こっからどう発展させていくかね?ってところでやっぱ引っかかるのは神聖オーマ帝国なんだよな。
内政の軍事のバランスって、やっぱり周りの状況を見て調整しないといけないからね。
無人機を再度発進させて、あっちの様子を確認してみるか。
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