第341話 15時17分、パリ行き
クリント・イーストウッド監督の、実際あった列車内での銃乱射事件と、その犯人を取り押さえた若者3人の映画です。
3人は旅行客。
人生の問題にぶつかったりする、ごく当たり前の若者です。
役者じゃなく、本人が演じたというのでも話題になりました。
これは事実でもあるだけに、怖い映画だと思っています。
いや、ほんと、この主人公達普通の人間なんですよ。
どこにでもいる、むしろ情けない感じの彼らがテロリストを取り押さえるのは……
成功しちゃったから仕方がないけど、奇跡や偶然に恵まれすぎた感じで、恐ろしい気がします。
昔あったバスジャックで、女性が犯人に殺されたはずですが……
命からがら逃げおせた男性を、有識者が『情けない』って言っちゃってます。
でも、彼が蛮勇を振り絞っても、解決したかもしれないし、もう1人死体が増えただけかもしれない。
ヒーローは格好いいけど、絶対じゃない。
そういうことを思い出した作品です。
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