　えーっと、日本でも過去にあったし、諸外国で似たような事件は起きていますが。

　高校の帰りの娘が誘拐され、犯人に凌辱され続け、子供も産み、小さな地下室（←だったと思う……）で生まれた子供共々飼われ続ける話です。

　ただ、あまりに悲惨な事件を扱った映画としては表現がきれいです。

　凌辱シーンも匂わせる感じで、直接的シーンはほぼ無かったと思います。

　逃げようとして、抵抗して、

　『ああ、ひどい目に合ってるな』と言うのは分かりますが、はっきりとは伝えません。

　むしろ、生まれてこの方狭い部屋から出ることもなく、世界の全てが犯人の用意した『監禁部屋』だと思っている息子の表現がすごい。

　最終的に息子を外に出し、事件を世間に知らせることで助かる母ですが……

　そのあとは中々世間にも馴染めず、あんなことが無かったらと悩む、PTSDみたいなシーンも描写されて、取り扱っている内容が内容なのに、繊細な映画です。

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