　ジョージ・クルーニーさん。

　ハワイに大きな土地を相続して、売るかどうか悩んでいると、妻が浮気をして事故で意識不明に……だったと思います。

　なんというか、皮肉なんですよね。

　日本に例えるなら、仕事のみの夫が『定年後は家庭を大事にしよう』なんて思っていると、そこに離婚届が置いてある、みたいな。

　土地を手放し、ともにのんびり暮らしたかった妻は、浮気をして意識不明（のち安楽死）だし。

　責められないし、すべてが手遅れのまま展開します。

　ハワイの風景に合わない、人の小競り合いの中、妻の浮気相手の『妻』が、最後お見舞いに来てくれたのが印象的でした。

　夫のしたことにうすうす気づき、けれど、今悪く言えば責任も取らず逝こうとしている浮気相手を、許そうとしたことが。

　見方によってはどろどろの関係です。

　が、意外に地味に効いてくる感じの、考えさせられる映画です。

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