第211話 ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた
ボストンマラソンのテロ事件を題材にした作品です。
以前このエッセイで書いた『パトリオット・ディ』が犯人と捜査官の映画なら、こちらは巻き込まれの一般人の話です。
しかも、ランナーですらない。
腐れ縁の元カノにいい恰好したくて応援に行って、巻き込まれて両足を失った男性が主人公です。
ちなみに実話ベース。
重傷を負った彼の必死の供述で犯人は数日で捕まりますが……
足を失った彼の日常と言うか、葛藤はここから始まります。
いい意味で『普通』の人間の話であり、犯人逮捕に協力した英雄でありながら、当たり前に他人に八つ当たりしたり情けない姿をさらす、すごくわかりやすい主人公です。
ある日突然、前触れもなく両足がなくなり、もう1度義足で立つことから始めなければならない主人公の、よくある『テロに遭遇し戦った英雄の話』じゃない、巻き込まれ、その先も生きなければならない『普通の人間』としての映画です。
まあ、それゆえに強烈な印象などは残りにくいですが。
わかりやすい映画と思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます