第191話 はじまりの道

 地元が舞台なので観た映画です。

 戦時中の浜松が舞台、映画監督・木下惠介さんのお話です。


 戦時中のお話なんで、陸軍などの横やりから思うように映画が撮れないと松竹を退社して、その後母をリヤカーに乗せ疎開するストーリーです。

 確か出征していく息子を母が見送るシーンが、『女々しい』と評価された気がしますが、身内が高確率で死ぬ、しかも息子がそこに行くという状況で、本気で万歳できる親なんていませんから。

 そう言う時代だったとはいえ、戦争は人を苦しめます。


 昔、今はもう鬼籍に入った祖母に、

 「爆弾は全部頭の上を通り過ぎちゃった」と、聞いたことがあります。

 我が家は海と駅との間です。

 家を超えた爆弾は、全て駅に落ちたか、さらに北の基地(今現在空自があります)に落ちたと思うと、モヤモヤした気分です。


 映画は母と子の愛がテーマで、静かな意思を感じます。

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