第178話 グスコーブドリの伝記

 宮沢賢治さん繋がりで。

 やはり猫で表現された、宮沢さんの童話の世界です。


 寒さの夏はおろおろ歩き……でしたっけ?

 例の詩を思い出します。

 冷害に苦しめられ、両親を亡くし、妹と生き別れた主人公ブドリが、何度も苦難に見舞われながら生き、そして最後は自己犠牲をもって来たる冷害を食い止める話です。

 ああ、やっぱこれも、猫でよかった。

 人間のキャラクターだと辛過ぎる。


 小さな自分を犠牲にしても、『みんなの幸せのために』と言うのが宮沢賢治さんの理想だったのかもしれませんが、どうしても犠牲になる側に気持ちが向かいます。

 この世界では、彼が全く迷っていないだけに苦しいです。


 映像もきれい、音楽も美しい作品です。

 過去2回映画化されているようで、小栗旬さんが声を当てたものを観ていますが、もしかしたらその前のものも観ているかもしれません。

 情報が混じっていたら申し訳ないです。

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