平凡な僕

こはく

第1話

湊 春馬

大手企業の息子。自称、平凡な俺は人が嫌いだ。金持ちだからなんだと言うのだ。金持ちだからと言う理由で僕の周りには人が集まる。しかしこれは僕ではない。お金が目的なのだと知っていた。なので友達も毎回上辺だけ…そんな生活を過ごし、中学を卒業し、高校生になろうとしていた。少しでも親から離れ、金持ちなのだと思われないよう、高校生でやっと親に交渉し、一人暮らしを許して貰えた。しかし、親は過保護すぎるのか、メイドまでよこしやがった。


「本日から湊様の身の回りのお世話をすることになりました。北条 里奈と申します。これからよろしくお願いします。」

「おう。よろしくな」


北条さんは、本当に美人だった。

黒髪のボブで、スタイルも良く、何より、お胸様がとても大きい。身長も160くらいだろうか…とても美人なので内心では緊張していたのだがどうやらバレずに済んだようだ。


こうして、一人暮らしが出来たのに、高層マンションの屋上。メイドがいる。これは俺が望んだ一人暮らしじゃないのだ。


「湊様」

「うわっ?!びっくりした」


急に呼ばれ振り向くと、自室のドアに北条さんがいたのだった。

美人の上目遣い、緊張するからやめてくれ…


「湊様。ご食事の準備が整いましたので、お呼びに参りました。」

「おう。さんきゅ。」

「あと、旦那様は明日の入学式には、出れないそうです。」

「そうか…」


そうだったな。今日は入学式前日だった。それにしても親父はまたこれねぇのか。簡単な返事をし、先に着く。

すると、北条さんが次々と、準備していく。

なんで俺のメイドなんてこんな人がやってるんだろな。


「それでは、私はこれで」


なんの返事もせず、綺麗なお辞儀をして里奈は去っていく。

これから世話になるんだから、一言言っとくか。


「おい。メイド。」

「?」

「その…これから頼むな。俺1人じゃ正直なんも出来ねぇから。」

「……」


えぇ。なんか反応してよ…

まず俺は、人と喋るのを練習しなきゃな。

今後の課題ができたのであった…



ーーーーーーーー

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暖かい目で見てください。

作者からは以上です。







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