第3話汗くっさいルーズ

ムキムキ支部は喫茶店の奥にある暗くて男の汗臭漂う薄暗い所だった。

体は女で中身は男のユウアには強烈な酸っぱ刺激で鼻が馬鹿になりそうになる。

(このホルモン臭はダメだ…体が受け付けない…うぷっ)

吐きそうなユウアに近付く支部メンバーの一人、脇の下草草が話しかけた。

「どう見ても女だな…俺は女が嫌いだ…女なんて…女なんて…可愛いくて良い香りがするだろ…きゃぴきゃぴしやがって…うえ~ん。」

脇汗を流す草草。

「わかる…わかるよ…俺、今は女の姿だけど本当に男なんだ…イケメンでいつも女が周りにゴロゴロたくさんいた…だからその気持ちわかるよ。」

勝ち組ユウアは脇の下草草の気持ちを汲み上げた。

「ユウア…いや、マッチョ支部長…この国…もえの支配する美しく琴の音色がこだまするこの国おぉ…ともに汗臭い我々の手に取り返そう。」

片親ケンが手汗たっぷりの拳を突き上げ気合いを入れる。

琴ノ音色を奏でる国主もえは、お団子屋さんを入り口とし、いったん地下街ショッピングエリアを歩き団子くし通行手形で城に入らないとたどり着かない。

ユウア達は、ハエたたきあんこを思い出し胸焼けをおこしていた。

(ぐはぁ…あっ頭が…ゆ…優菜…なんだよ…今お前が意識をもどしたってこいつらにヤられるだけだぞ…なにが言いたいんだ?…お団子…甘いの食べたい…わ…私が買えば問題は起こらないわ…か…買い物も…ユウアは寝て…)

ユウアから優菜の意識になった優菜。

「私がお団子買ってきます…地下街も歩きたいし…。」

片親ケンはなるほど納得した顔をした。

「そうか…女の姿のあなたならお団子を普通に買えるしショッピングも…」

その時、喫茶店の入り口が破壊された。

「モテないルーズの汚い男ども…美しく可愛い女性を汗臭部屋に連れ込んだと女装サ店マスターから通報があったぞ…覚悟。」

お茶会女性連合見回りみたらしエリーが片親ケンと草草に襲いかかる。

「必殺…みたらししょうゆ汁の舞い」

片親ケンと草草はしょうゆ汁の滝にのまれ息絶えた。

一瞬の出来事に優菜は固まっている。

エリーは優しい笑顔を優菜に向けた。

「大丈夫ですよ、これでこの国の汚い男はいなくなりました。」

モテないルーズムキムキ支部はこうして滅んだのだった。

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