第02話 禍々しくて、ごめんな

第27話 禍々しくて、ごめんな

明日は鴻峯商事の出勤日だったけど

インフルエンザ予防接種の日でもあった。

大正通りクリニックで打つのだが

昭和橋を渡って、平成町を経由して社員三人で向かう。

令和が付くエリアもあるらしいのだが

僕は市民でありながら把握していない。駅の近くらしいが。


数日に分けての接種となる訳だが

所長では無く、施設長さんは大のインフルエンザ嫌いであり

慢性的な冷え性が祟って、免疫が落ち易い体質故に

毎年のように罹患していたと伝え聞いている。

しかし、コロナが蔓延して、マスク着用、消毒敢行が常識になると

免疫が上がってインフルエンザ知らずになったと言う。

禍々しい世界に咲く希望の花のような明るい話題。


書斎の机の膝下につっかえ棒みたいなのが付いていて

其処に無意識に足を挟んで抜こうとするとめちゃくちゃ痛い。

弁慶の泣き所に大ダメージを与える危険なギロチンだ。

これに比べたら、注射のチクリ! 位は全く屁でも無い!

机ギロチンは本当に大怪我に発展するので

座す時は細心の注意を払おうと思う。


水曜日以来の出勤日なので、今夜は早めに消灯したい。

グレゴリオ暦の禁断日記は人気が無いので

せめてUPのタイミング位は自分で取ろうと思う。

平日のUPはしない、勝負は週末の朝昼晩。

入浴の順番までに1本書けたら御の字だ。

夕飯は焼きそばだった。めかぶのサラダも美味!

隣家が解体されて景観が変わったが

もう漆黒なので正しい判断が難しい。

遠方の、見慣れない窓灯りが新鮮だ。

解体された家屋は元通りには復元出来ない。

歯車はもう動き出したのだ。

僕が知らない、知らなくて当然の未来が迫る。

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